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2012年11月16日 (金)

ラスト・サムライ

★★★★

製作: 2003年 米国  上映時間: 154分  監督:エドワード・ズウィック

 トム・クルーズ主演のハリウッド版時代劇映画であるが、映像良し、音楽良し、そして肝心の殺陣も実に見事だ。武士に渡辺謙、真田広之など日本の一流俳優を起用したせいか、外国人が描いた時代劇としては、日本人にも納得出来る、まずまずの仕上がりを見せてくれた。

 それから、反逆者で最後迄『武士道』を貫く待側の親分である勝元(渡辺謙)は、あの西郷隆盛がモデルになっているとのこと。それにしても、『表通りは明治維新』であり、山上に生活するサムライ達は『戦国武士』そのもの、おまけに忍者まで出現するという『時代錯誤』にだけは、ちょっとついていけなかったな。ここだけがハリウッドのハリウッドたるゆえんか・・・。

 エドワード・ズウィック監督は黒沢明監督の信奉者であり、待といえば『戦国武士』というイメージが強いのだろうか。それで無理に明治維新に戦国武士を出現させたのかもしれない。
 まあ結果的には日米双方の興行成績は、かなり良かったようであり、この映画の成功を機に、日本の俳優達が続々とハリウッドに進出することになったという。そう言う意味では記念すべき映画だと思う。ただどうしても、『時代感覚のズレ』だけには、最後まで私の心がスウィング出来なかった。

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