プロメテウス
★★★☆
プロメテウスとは、ギリシア神話に登場する神で「先見の明を持つ者」「熟慮する者」の意である。さらに一説によると、人間を創造したのはプロメテウスだったという。
本作では宇宙船の名前に使われているが、「人類はどこから来たのか?」という副題と、人間を創造したと言われるプロメテウスを絡めているようだ。
製作総指揮と監督は、『エイリアン』『ブレードランナー』『グラディエーター』などの超大作を手がけているリドリー・スコットである。だが彼はすでに74歳になってしまった。過去の栄光はともかくとして、次々にSF超大作が製作されている現代で、果たしてその真価が発揮されるのだろうか。・・・と多少心配しながらこの作品を観ることになった。
そしてどうやらその杞憂が当たってしまい、いまひとつピントの外れた作品という感が否めない。というのも、タイトルや副題、また壮大なるオープニングなどで、人類起源の謎と神秘を散々煽りながら、実は『エイリアン・ビギンズ』だったという、詐欺まがいの展開に失望した観客が多いのではないかと思われるからである。
ただ映像は超美麗だし、個人的には『エイリアン』の世界観が大好きなので、かなり楽しめたと思っている。またエンディングを観ても、さらに続編が製作されそうな雰囲気があった。従って次回作でいろいろな謎が解明されるのかもしれないし、いまのところまだ本当の評価は出来ないような気がする。
また主役のエリザベス・ショウが、恋人との性交によって体内に宿したエイリアンを、自動手術装置で取り出すシーンは、もの凄い迫力だったな。ただ本来この役を演じるはずだったシャーリーズ・セロンが、いろいろな事情から悪役のほうに回ってしまったのは非常に残念である。ましてや続編が創られるとすれば、存在感抜群の彼女なら、まさに第二のリプリーに相応しかったのだが・・・。
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