壬生義士伝
★★★★☆
当初は、たかが新選組の映画じゃないかと思っていたのだが、これが全く嬉しい誤算であった。
明治時代にある医者を訪れ、そこにあったある人物の写真を見ながら幕末を回想する老人。彼は元新選組の達人剣士だった斎藤一である。そしてその写真の人物は、斎藤一が一番嫌っていた男であり、剣でも最後まで勝てなかった男だった。それがこの映画の主人公である「吉村寛一郎」その人なのである。
中井貴一演ずる吉村は、家族を守るため、名を捨て、友を捨て、故郷を捨て、新選組隊員として生きることを決意する。そして結局は最後に、「義」を貫き通すという、名もなき南部藩士の生きざまを描いた力作であった。また最後のドンデン返しもなかなか、粋な計らいではないか・・・。
またまた、父子の愛と、日本人が忘れかけている「義」に感動し、例によってティシュ2袋を消費してしまった。
ただ主人公の最後の行動に、納得出来なかった人が多いようだが、主人公とて弱い人間である。監督はは主人公の揺れ動くこころの葛藤を、はっきりした形ではなく、ぼんやりと描きたかったのだろうと解釈したい。
それにしても、最近の日本映画は、なかなか、たいしたものである。中井貴一バンザイ、佐藤浩一バンザイ。そして、そして、今は亡き僕の親父よ、「命を捨てて、僕らを育ててくれてありがとうございました!」。僕も「義」のために命を張って、仕事に打ち込んでみよう・・・と久し振りに仕事に対する情熱を燃やした一日であった。
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