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2012年9月 5日 (水)

あなたへ

★★★★

 7年振りにスクリーンに登場した健さんこと高倉健も、すでに81歳になってしまった。本作は先立ってしまった妻(田中裕子)の遺言である「故郷の海への散骨」を遂行するために、富山から長崎の平戸まで、手作りのキャンピングカーで旅に出るというほのぼのロードムービーである。

Anata
 監督は、『鉄道員(ぽっぽや)』『ホタル』など、高倉健を主演にした映画を20本も撮っている降旗康男監督だ。そして佐藤浩市をはじめとして、草なぎ剛、ビートたけし、浅野忠信、余貴美子、綾瀬はるか、長塚京三、原田美枝子、大滝秀治などの主役級の大物俳優たちが、ほとんどチョイ役同然で出演しているのには驚かされた。

 とにかく景色が美しい。海と橋、そして夕日や朝日が実に素晴らしい。さらには旅の先々で、妻との想い出を綴り、あるときは、出会った人々との人間ドラマを紡いでゆくという創り方も見事である。実に清々しく心洗われる良い映画に仕上がっているではないか。ただ時々ヨロヨロする健さん、風貌はまだまだ若作りであるものの、誤魔化せない手の甲のシミを観ていると、さすがの健さんも年には敵わなかったなと、余計な心配ばかりが脳裏をかすめる。残念だが、もしかすると、これが健さんの最後の映画になるかもしれないな・・・。

 あとで気が付いたのだが、2010年に製作され、本年6月頃日本で上映されたスペイン映画『星の旅人たち』と、なんとなく似ている映画だと思った。気になる方は、是非こちらもご覧あれ。

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