バンジージャンプする
★★★
大森の夜は寂しい。ましてや、うらぶれた西友の5階にある『キネカ大森』は、なお淋しい。
わずか40席余りの小さなスクリーンを観ているのは、ご近所のおばさん達約20名といったところである。
タイトルも奇妙だが、ストーリー展開は、もっと変てこりんな韓国映画だった。主演がご存知おばちゃん達のアイドルであるイ・ビョンホンということで、なんとか20人集まったのだろう。
東京で短期間の単館上映しか出来なかったのもうなづけるほどの珍味?な作品だった。
前半は独特のおとぼけを混入した、韓流を象徴するような純愛映画だったのだが・・・彼女とホテルに入ってからおかしくなってしまった。
その後いつの間にか、数年間の時空を飛び越えて、学生だったイ・ビョンホンが、数師になってしまうのである。ここでかなり戸惑う人が多いと思うが、ストーリーが続く中で、少しずつ『彼が時々過去を思い返している』ことに気付くはずである。
そこまでは何とか許せるのだが、後半からの真面目なのか、おちょくられているのか、皆目見当のつかない展開にだんだん腹が立ってくるだろう。
ラストシーンこそ!と最後の期侍をかけるのであるが、馬鹿にされたままバンジージャンプのシーンになってしまった。
おいおい、有望なる青年の未来はどうなるんだ。そして妻子は一体どうなっちゃうの・・・
ラスト寸前でうっすらとにじんだ涙も、一瞬にして乾いてしまったじゃないか!
凝りまくって、変化球を投げるのも良いが、せいぜいカーブやフォーク程度にしてくれ。たとえマンガであっても消える魔球が限界だ。『踊る魔球』はないだろう。
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