わたしのグランパ
★★★☆
筒井康隆の原作を菅原文太主演で映画化したフアンタジー作品ですから、それなりに荒唐無稽ではありますが、それが筒井の作風と割り切って寛大な気持ちで観てください。
祖母と孫娘と父母4人の平和な一家に、ある日刑務所に入っていた祖父(菅原文太)が13年振りに帰ってくることになります。
祖父は殺人を犯したが、それはあくまでも正義のためということで、町の人達からも慕われているカッコよい男なのです。
なかなか痛快で楽しい映画なのですが、菅原文太1人が網走番外地の世界に浸りきってしまって、他の人々の日常的な生活とスウィングしないところが、少しちぐはぐな感じではありました。
その中でバランスよくどちらの世界にも溶け込んでいたのが中学生の孫娘(石原さとみ) でした。彼女はとても可愛いし、存在感もあります。それにラストシーンではちよっぴり大人の匂いも漂わせるところは、『セーラー服と機関銃』の薬師丸ひろ子を髣髴させてくれました。
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