レンタネコ
★★★★
ネコをレンタルする仕事をしている女性のお話で、ネコが好きな訳でもなし、予告編をみた限りでは余り面白そうではなかったので、パスしようと思っていた作品である。ただ株主優待を消化するために、半分嫌々ながら鑑賞することになった。
ところが、良い意味で期待外れの作品だったのである。監督は『かもめ食堂』や『めがね』の荻上直子であるが、今回は美味しい食べ物は出てこない。また定番で食傷気味になりかけた小林聡美やもたいまさこが登場せず、メンバーを一新したのも新鮮で良かったね。ただ相変わらず主人公がちょっと変人で女性的な魅力に乏しい人物という設定だけは外さなかった。
この主人公(市川実日子)は、ネコに好かれるという特殊能力を持っており、そのために家の中はネコだらけ。彼女は、このネコを癒しのために大切に飼ってくれる人を探して、ネコのレンタルを行っている。だからそのレンタルは商業主義とは無縁で、レンタルする人の資格調査も行うし、レンタル料は無期限で僅か1000円という破格の安さだ。
結局ネコをレンタルする人々は、心にぽっかり穴のあいた寂しい人達ばかり。そしてこれらの人々の生き様を、ネコを通してオムニバス的に描いてゆく。軽いタッチのユーモアも交えて、なかなか心温まる人間ドラマに仕上がっていると思った。ただしネコそのものには余り期待しないこと。ネコはこのドラマを回すための道具立てに過ぎないのだから・・・。
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