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2012年5月26日 (土)

昨日公園

 家に帰ると、ついきっきまである公園で一緒に遊んでいた親友が、交通事故にあって死んでしまったという連絡を受け、遠藤少年は呆然としながらも信じられない気持ちでいっぱいであった。傷心の遠藤少年は、翌日になって、ぼうっとしながら図書館に行った帰り道のことである。あの公園に入るとそこには、昨日死んだはずの親友が元気に遊んでいるではないか。

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 その親友は幽霊ではなく、実は遠藤少年がこの公園に入ると昨日にタイムスリップしてしまうのであった。そのことに気付いた少年が、親友が事故に遭わないような手だてを講ずるのだが、残念ながら親友は別の事故で死亡してしまうのだ。がっかりした少年だが翌日になって、またあの公園に入ると、またも親友が声を掛けてくるのだった。

 どうもこの公園に入ると何度でもタイムループが起こって、昨日に戻ってしまうようである。喜んだ少年は今度こそ親友が事故に遭わないように、いろいろと画策を施すのだが、やっぱり親友は別の事故に遭遇して死んでしまうのだ。何度繰り返してもダメだった。それどころか事態はだんだん酷くなり、親友だけではなくその家族たちにも被害が拡大していってしまうのである。

 というような展開で話は進んで行く。短編小説であるが、次の展開にうずうずしながら、あっという間に読破してしまった。ただ最近このようなお話は決して珍しいものでもなく、小説や映画で何度も読んだり観たりしているため、あっと驚くような斬新さはない。とはいうものの、ラストの切ないシーンには泣かされるし、なかなか完成度の高い作品であることは否めないだろう。

 なお本作は2006年に、堂本光一主演でテレビドラマ化されているようである。また原作者の朱川湊人は、出版社勤務を経て、2002年年に「フクロウ男」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビューし、2005年に『花まんま』で直木賞を受賞している。なお本作は短編のため、他の作品と併せて『都市伝説セピア』というタイトルで文春文庫から出版。その中には新人賞受賞の『フクロウ男』のほか、『アイスマン』、『死者恋』、『月の石』の五作が収められており、どの作品も素晴らしいので是非ご一読されたい。

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