愛のむきだし
★★★★
『冷たい熱帯魚』(2011年) 上映後から、急激に注目されはじめた園子温監督作品である。原作は英題Love Exposureという、実話を基に執筆された小説だという。
まず4時間弱の上映時間からして、度肝を抜かれるのだが、その内容も変態かつ荒唐無稽で、従来になかった内容である。4時間があっという間に過ぎ去っていたというが如く、面白い作品であることは保証したい。
ストーリーの概略は、キリスト教の神父を務める父親(渡部 篤郎)の懺悔を受けたくて、いろいろな罪を探し続け、ついには父親の一番嫌う変態「パンチラ盗撮のプロ」になる息子ユウ(西島隆弘)。彼は幼い頃に母を亡くし、母の面影を宿す自分のマリアを探していた。偶然に探し当てたマリアこと、ヨーコ(満島ひかり)は、ひょんなことから新興宗教の虜となり、洗脳されてしまうのだった。それを必死になって救おうとするユウの活躍と、なかなか結ばれない二人の愛を描いている。
まず宗教と盗撮の組み合わせがユニーク、というよりこれが園子温監督の真骨頂なのだ。余り深く考えないほうがよいだろう。またNHK朝ドラ出演にまで出世した今では、絶対拝めない満島ひかりのパンチラも貴重であり、かつ彼女がこれほどチャーミングだとは思わなかった。またベタな感動のラストシーンでは、誰もが大泣きしてしまうことだろう。
かなり賛否両論が渦巻く作品ではあるが、同監督の『冷たい熱帯魚』や『恋の罪』のようなエロ・グロシーンは皆無なので、映画好きなら是非、話のネタとして観ても損のない作品であろう。とにかくこの作品は、百聞よりも自分の目で確かめてみるのが一番良いと思う。
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