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2012年4月14日 (土)

ヘルプ ~心がつなぐストーリー~

★★★★☆

 1960年代、まだ人種差別が横行していたアメリカの田舎町での話である。白人女性たちは、アクセサリーのごとく子供を産むのだが、育児にはほとんど興味を抱かず、辛い子育ての全てを黒人のメイドに丸投げして、自分たちは友達と遊びに夢中になっていた。
 だから子供たちは、実の母親よりも黒人のメイドのほうになついてしまう。だがその子供たちでさえ、大人になると母親同様、子育ては黒人のメイドに任せきりになるのだった。非常に悲しい状況だが、今の日本でもそれに近い風潮になっているから皮肉なものである。

Help

 だが結婚しなかったためか、大人になっても育ての母である黒人メイドを実母以上に慕っている女性がいた。彼女が本作の主人公(エマ・ストーン)であり、本作の原作本を書いた女性ライターなのである。
 スキーターは、メイドの置かれた立場に疑問を抱き、メイドとして働く黒人女性にインタビューを申し込むが、職をなくしたり場合によっては命を狙われるリスクに怯える黒人女性たちは、みな口をつぐんでしまうのだった。だが一人の黒人女性の勇気と、ある事件がきっかけとなり、大勢の協力者たちを得ることになる。そしてギリギリのところで出版にこぎつけて、大ベストセラーになってしまうのであった。
 
 この映画では、黒人たちが正義で、白人のほとんどが悪役という設定である。これは多少脚色があるとしても、黒人メイドたちが語る様々な差別問題は真実であろう。だから黒人差別の権化のようなスキーターの友人の一人が、メイドのウンチを食べてしまった逸話は実に愉快であった。
 146分という長丁場であったが、ストーリー展開が見事で、映像や音楽も良かったためか、全く時間のことが気にならず、あっという間にエンディングを迎えてしまった。久々に心温まる良い映画を観ることが出来たが、なぜ本作がアカデミー作品賞を受賞出来なかったのが不思議である。

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