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2012年4月の記事

2012年4月29日 (日)

好きな映画のジャンル

  いちおう映画はどんなジャンルでも観るけど、やはり根っこはSFファンなので、結構荒唐無稽なものに興味を持ってしまう。また好みに拘わらず、ネットで評価が高いものや、アカデミー受賞作ぐらいは、なるベく観るようにしている。

 だが本格的な映画ファンになったのは、10年前くらいであり、いまだに未鑑賞の古典的名作がかなりある。これらは、そのうちDVDでゆっくり鑑賞しようと思っているのだが、どうしても好きなジャンルのプライオリティーに負けて先延ばしになったままだ。

Photo

         「ケントの絵手紙小屋」から抜粋

 またどちらかというと、監督とか俳優にはそれ程興味がないので、作品の中味が重要なキーポイントになってしまう。SFファンではあるが、最近のSF映画はCGの映像に頼り過ぎていて、映画史に残るような名作が少ないのは残念でたまらない。
 では名作と呼ぶにふさわしいSF映画とは、どんな作品なのだろうか。それはやはり斬新なアイデアと、ドキドキするストーリー展開に尽きるだろう。もちろん迫力ある映像も重要なファクターではあるが、最近はその部分だけにスポットを浴びせる作品や、リメイク作品ばかりが目立ってしまうのが悲しい。

Michi

 では私の偏見に満ちた、SF映画名作ベスト30を下記に示しておこう。(順位はランダム。またファンタジーとの区分が難しいのだが、あえてファンタジー的なモノは除外した。)

 スター・ウォーズ
● 2001年宇宙の旅
● エイリアン
● スーパーマン
 ET
 未知との遭遇
 ターミネーター
 マトリックス
 ロボコップ
 バック・トゥ・ザ・フューチャー
 アバター
 猿の惑星
 未来世紀ブラジル
 プレデター
 惑星ソラリス
 アイアンマン
● オーロラの彼方へ
 ドニー・ダーコ
 ブレードランナー
 遊星からの物体X
 ボディ・スナッチャー/恐怖の街
 時計じかけのオレンジ
 ザ・フライ
● 禁断の惑星
 メトロポリス
 モンキーズ
 ゴジラ
 ミクロの決死圏
 バタフライ・エフェクト
 リアル・スティール

 こんなところかな・・・。

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2012年4月27日 (金)

KOTOKO

★★★

 主演のCoccoのことは全く知らなかったが、塚本晋也監督がべネチア国際映画祭でグランプリを受賞した作品だということで、新宿テアトルまで足を運んだ。いつもの塚本作品とは、どこか異質な感もあったが、逆にいつもにも増して毒々しい作品でもあった。

Kotoko
 まずハンディカメラの手振れ酔いと、超やかましい雑音のオンパレードには文句を言いたい。そのうえ乳幼児虐待のような、不自然なシーンや、何度もリストカットを重ねて血まみれになるシーンが多過ぎる。
 果して彼女はマゾなのかと思えば、今度は男の手の甲に、思い切りフォークを突き刺したり、恋人に対して、お岩さんになるほど顔面を血ぶくれにしてしまうサドぶりも理解不能。また塚本監督自ら演じる恋人・田中の登場も、いまひとつ不自然さを拭えない。

 さらにKOTOKOは、常に被害妄想で、見知らぬ人が近づくと、暴行幻想に追われて狂い出す。これは極度の母性愛から生じる過剰反応現象と解釈されているが、申し訳ないが私には、単なる超精神異常者にしか見えなかった。
 一体それにしても、この映画は何を言いたいのだろうか。前半は船上い酔い状態と血みどろ恐怖性で酷く気分が悪くなり、何度途中で席を立とうかと思ったことか。中盤になって田中が登場し、なんとなくいつもの塚本節が蘇ってくる展開になった。それで、そのまま継続して観ていたのだが、結局は元の木阿弥、後半もKOTOKOの理解不能な狂態に振り回され続けるばかりなのだ。

 この狂乱女・KOTOKOを演じたのは、歌手のCoccoで、映画初主演だという。塚本監督の演出が優れていたのか、はたまた彼女が大天才なのか、いずれにせよ、何かに憑かれたような狂気漂うもの凄い演技だった。それだけは間違いなく評価したいが、それ以外は残念ながら凡庸な私には理解出来なかった。

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2012年4月24日 (火)

タイタンの逆襲

 2010年に製作された『タイタンの戦い』の続編であり、それから10年後の世界という設定になっているようだ。従って主な配役は前作通りで、ペルセウスにはサム・ワーシントン、ゼウスにはリーアム・ニーソン、ハデスにはレイフ・ファインズが扮している。

Taitan

 本作はスピード感に溢れ、アクションシーンが豊富で、新しい異形クリチャーが沢山登場したのが楽しかった。とにかくCGによるド迫力アクションシーンの凄さは、天下一品と言っても過言ではないだろう。

 しかしながらその反動として、心理描写が全くなかったのが淋しいよね。ことにペルセウスと父ゼウスとの微妙な父子関係の葛藤や、前作で振ってしまったアンドロメダ女王への、恋心の芽生えなどの過程なども、なにひとつとして描かれていないのである。さらにはラスボスとの戦闘も、前作同様、実にあっさりと終わってしまったのも残念であった。

 とは言うものの、大迫力スペクタクルアクションや異形クリチャーが好きな人には、お勧めの作品である。ただDVDではなく、是非映画館の大画面で興奮しながら観て欲しい。

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2012年4月22日 (日)

ドライヴ

★★★★

 昼は映画のスタントマンで、夜は強盗の逃がし屋。二つの顔を持つドライバーのお話である。オープニングの映像と音楽は実にシブイ。主演のライアン・ゴズリングのクールな演技もカッコいい。

Drive
 このカッコいい男が、刑務所暮らしの旦那を待っている子持ちの女に一目惚れしてしまう。そして旦那がムショから出所しても、その旦那のために命をかける。とにかく惚れた女のためには、なんでもする状態。
 クライムサスペンスあるが、ある意味「大人のプラトニック・ラブストーリー」という感もある。もちろん、カーチェイスやアクションはあるが、米国の映画にしては、どちらかというとハリウッド仕込みのド派手さはなく、現実的なギリギリのアクションなので、本物ののような実感があった。
 とにかくこの映画全体に流れる雰囲気は、まさに現代版『シェーン』の世界ではなかっただろうか。何度も言うようだが、とにかくシブイのだ。

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2012年4月20日 (金)

ペーパーバード 幸せは翼にのって

★★★★

 少年が主役であることからか、製作国はスペインであるが、何となく昔のイタリア映画のような雰囲気があった。本作はスペイン内戦下であるマドリッドを舞台に、爆撃のため妻子を失った喜劇役者と孤児との交流を描いた心温まる人間ドラマである。

Paiper

 そもそもスペインの歴史をよく理解していないので、内戦での苦しみや本当の意味での感動は味わえなかったのだが、 観れば観るほどじわじわと心に染みてくる作品だ。クラシカルな色合いに染められた映像も良かったし、音楽もジーンと胸に迫ってくるものがある。

 また特徴ある芸人たちの個人芸も、なかなか見応えがあり、久々に映画らしい映画をみた気分になってしまった。そしてラストの悲劇が、いつの間にか懐かしい想い出に変わってゆくエンディングで、いつの間にかまた別の感動が呼び覚まされる。何度も言うようだが、惜しむらくは自分がスペインを余り知らないことだろうか。

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2012年4月18日 (水)

ライアーゲーム -再生-

★★★☆

 20人で争う、椅子取りゲームである。勝者はたった一人で賞金は20億円。敗者は1億円の負債を抱えることになるという。主なキャストは松田翔太と多部未華子、船越英一郎、小池栄子などであるが、特別出演者として江角マキコと芦田愛菜が、いつもとはちょいと変わった役柄で出演している。

Laiar
 多部未華子の先走りには、イライラが募ったが、結局最後はそれが決定打となったという皮肉な展開。つまり彼女の演技力もなかなかだったというわけである。
 それにしても裏切りの連続とドンデン返しの連発は凄過ぎるね。たかが椅子取りゲームで、よくあれだけの展開が出来たのか、まさに脚本の勝利といったところであろうか。
 
  予告編を見たときには、『カイジ』のような映画かと思っていたのが、ゲーム自体には全く魅力がなく、ほとんどが人間の持つ欲望と心理状態を巧みに利用したストーリー展開となっている。またラストの結末は、実に日本的なハッピーエンドで締めくくっていた。
 どちらかというと、前作の『ザ・ファイナルステージ』のほうが評判が良いようなので、さっそくDVDをレンタルして観てみようと思う。

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2012年4月16日 (月)

アーティスト

★★★★☆

全編モノクロ映像のサイレント映画であり、フランスの監督がメガホンを取りったにも拘らず、米国のアカデミー賞に輝いてしまった。一体どういう映画なのか、背景が1927年のハリウッドで、あることから、ある仮説を立てる映画評論家がいた。アカデミー賞の選考委員の多くはハリウッド関係者のOBなので、感情的にもこうした作品に弱いというのだ。そういえばノミネートされていた『ヒューゴの不思議な発明』も映画がテーマだったよな・・・。

Artist

 こうしたへんてこな先入観を持ちながらこの映画を観たのだが、確かにそうした心情も否めないものの、映画としての完成度が高く、実に味わいのある映画であることも間違いない。古くて新しい作品とは、まさにこの映画のことであろう。だがもう二度と同じ手法は使えないだろうね。まさにある種のアイデアの勝利といえよう。そして主役のジャン・デュジャルダンの抜群の演技力もおおいに評価したい。

 さてタイトルのアーティストとは、サイレント映画のスターが、自らをアーティスト(芸術家)と認識し、トーキーの時代になっても、そのプライドとこだわりを捨てきれず、破産して落ちぶれてゆく姿を描いているところからきている。この映画そのものもサイレント映画なので、序盤は多少退屈であったが、いつの間にかサイレントであることも忘れて、スクリーンに釘付けになってしまった。そしてラストはパッピーエンドではあるが、実に巧妙に締めくくり感動の涙・涙・涙。そしていつの間にかトーキーに切り替わっているではないか。まるでマジックを観ているような気分にさせてくれる不思議感覚な映画であった。

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2012年4月15日 (日)

プリースト

★★★

 プリーストとは、ヴァンパイア退治のために教会が創りあげた戦士であり、額の中央に十字架のタトゥーが彫られている。面白いのはヴァンパイアの姿が、従来の人間型とは全く異なるエイリアン型だということ。

Scan10550
 いちおうジャンル的にはSFなのだと思うが、バックグラウンドが曖昧というより、近未来と西部劇タッチを無理矢理かけ合わせた薄汚れた暗い世界を構築している。

 アメリカ映画であるが、香港映画のような雰囲気もあり、B級の香りがプンプンと臭ってくる。だが列車のシーンなどには、そこそこの製作費をかけている気がしないでもない。なにか異形の映画だと感じたのだが、実は原作が韓国のコミックだと聞いて、なんとなく納得してしまった。
 ただこの映画は、女性には敬遠されそうな気がする。どちらかと言えば、マニアックなオタク男性が好みそうな映画かもしれない。

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2012年4月14日 (土)

ヘルプ ~心がつなぐストーリー~

★★★★☆

 1960年代、まだ人種差別が横行していたアメリカの田舎町での話である。白人女性たちは、アクセサリーのごとく子供を産むのだが、育児にはほとんど興味を抱かず、辛い子育ての全てを黒人のメイドに丸投げして、自分たちは友達と遊びに夢中になっていた。
 だから子供たちは、実の母親よりも黒人のメイドのほうになついてしまう。だがその子供たちでさえ、大人になると母親同様、子育ては黒人のメイドに任せきりになるのだった。非常に悲しい状況だが、今の日本でもそれに近い風潮になっているから皮肉なものである。

Help

 だが結婚しなかったためか、大人になっても育ての母である黒人メイドを実母以上に慕っている女性がいた。彼女が本作の主人公(エマ・ストーン)であり、本作の原作本を書いた女性ライターなのである。
 スキーターは、メイドの置かれた立場に疑問を抱き、メイドとして働く黒人女性にインタビューを申し込むが、職をなくしたり場合によっては命を狙われるリスクに怯える黒人女性たちは、みな口をつぐんでしまうのだった。だが一人の黒人女性の勇気と、ある事件がきっかけとなり、大勢の協力者たちを得ることになる。そしてギリギリのところで出版にこぎつけて、大ベストセラーになってしまうのであった。
 
 この映画では、黒人たちが正義で、白人のほとんどが悪役という設定である。これは多少脚色があるとしても、黒人メイドたちが語る様々な差別問題は真実であろう。だから黒人差別の権化のようなスキーターの友人の一人が、メイドのウンチを食べてしまった逸話は実に愉快であった。
 146分という長丁場であったが、ストーリー展開が見事で、映像や音楽も良かったためか、全く時間のことが気にならず、あっという間にエンディングを迎えてしまった。久々に心温まる良い映画を観ることが出来たが、なぜ本作がアカデミー作品賞を受賞出来なかったのが不思議である。

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2012年4月10日 (火)

8 Mile

★★★☆

 この映画を観て、デトロイトの貧民街には黒人よりも貧しい白人が住んでいることが初めて分かりましたし、その貧しい街並みは、イライラする様なリアリティーに溢れていました。そしてラッパーというのも黒人の特権ではなく、貧しき者達が這いあがるための叫び声なのだということも良く分かりました。

8_mile
 ただこの映画は、エミネムの自伝ということで多少割引いても、一体何を訴えたいのかが、今一つピンとこないストーリー展開ではありました。
 このように貧しく、恵まれない家庭環境の中で、悪い奴等にラップで勝ち抜いて有名になるきっかけを作りました・・・というだけのストーリー展開しか感じられませんし、テンポが遅くて先が見え過ぎました。
 なぜこの街で貧しくなったのか、何故父がいないのか、などのサイドストーリーが欲しかったですね。またもっとラップを歌う場面が多くても良かったと思いますし、エンディングも中途半端で、感情移入出来ないまま終ってしまったような気がします。

 またこの作品で描かれている女性は、キム・べイシンガー演ずる子供を捨てても男とSEXしないと生きてゆけない母親。ブリタニー・マーフィ演ずる金のためなら誰とでもSEXする彼女の二人に象徴されるように、女性を卑下して描いています。 このような女性は僕の身近にもいるので、それほど驚くことではありませんが、逆にいえばエミネム自身が女性を蔑視しSEXマシーンと考えているのではないでしょうか。また元彼女役のタリン・マニングは何のために出演したのかも意味不明です。
 つまらない映画ではないのですが、もう少し感動的な描き方は出来なかったのでしょうか。

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2012年4月 9日 (月)

沖縄3泊4日の旅

 今回のツアーは、全体的にゆったりしていたので非常に楽で優雅だった。安いツアーだと飛行機は早朝で前泊を余儀なくされるし、現地では無理やりお土産や巡りをするため、ホテルに遅く着いて翌朝は早朝の出発で、ゆっくり食事も出来ない場合がある。今回は羽田12時発という遅めの飛行機で、現地では3泊ともほぼ毎日のように、宿への到着が16時頃、翌朝の出発が9時過ぎという余裕ある時間配分で凄く嬉しかった。また昼食や入場料も全て込みで、オプションが一切なしだったのもありがたい。今後はこのタイプのツアーに絞りたいと思った。
 
 さて肝心のツアーコースのほうは、首里城にはじまり、平和祈念公園、ひめゆりの塔、琉球ガラス工場、ナゴパイナップルパーク、茅打バンタ、辺戸岬、琉球蝶々園、美ら海水族館、万座毛、琉球村、そして最後は那覇の国際通り散策で幕を閉じた。

 沖縄といえば太平洋戦争では、日本国内最大規模の陸戦地であり、また日米最後の大規模戦闘となった場所である。そして沖縄戦での全戦没者は20~24万人とされ、兵士だけでなく多くの民間人が犠牲となっている。この戦争の体験こそ、とりもなおさず戦後沖縄の人々が、米国の軍事支配の重圧に抗しつつ、つちかってきた沖縄のこころの原点であろう。

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 この多くの犠牲者のお陰で本土への襲撃が遅れたことを考えると、我々東京人は多くの戦没者の方々への畏敬の念を抱くとともに、犠牲になった尊い命に冥福をいのるしかない。そして二度とこのような悲惨な戦争を引き起こさないよう、これらの戦没者全員の名前を刻んだ石碑が並んでいる場所が、『沖縄平和祈念公園』である。

 また沖縄師範学校女子部と沖縄県立第一高等女学校の女子生徒及び職員総計240名が、南風原にある沖縄陸軍病院に看護要員として従軍したのであるが、戦局が絶望的になると、学徒隊は解散を命じられた。すでに米軍に取り囲まれていた状況で、病院の地下壕から出ることはほとんど死を意味し、多くの乙女達が悲惨な最期を遂げたという。この気の毒な乙女達をともらうために建てられた慰霊碑が『ひめゆりの塔』なのである。

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 それから沖縄といえば、コバルトブルーの透明な海だろう。そしてこの海の色は、その時々の気候や時間などにより、いろいろな色に変化してゆく。まさに大自然の美しさと壮大さを魅せてくれたのが、沖縄最北端の『茅打バンタ』、『辺戸岬』であり、女性的な南の東尋坊と言われる『万座毛』であろう。

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 さらに琉球時代の遺跡である『首里城』やその時代の民家を集めた『琉球村』にも沖縄の香りが漂っていた。そして沖縄の神秘を象徴する『美ら海水族館』は、世界最大級の大水槽『黒潮の海』を設置し、世界で初めて長期飼育に成功したジンベエザメやオニイトマキエイ(マンタ)が人気の展示となっている。とにかくもの凄い広さと規模を誇る世界で二番目の水族館なのである。

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 そして沖縄の名産品の数々。沖縄そば、ソーキ三枚肉、ミミガー(豚の耳)、黒糖、ちんすこう、サーターアンダーギー、紅いもタルトなどなど、珍しい食べ物のオンパレードも嬉しかった。実に有意義で、ゆったりとしていて癒されながら、数々の歴史を身体に刻んだ旅であった。暫くしたらまた行ってみたいね。

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2012年4月 8日 (日)

シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム

★★★☆

 第一作は観逃したのだが、ロバート・ダウニー・Jrのホームズは面白そうだと思い、今度はしっかり劇場で観ることにした。期待どおり少しコミカルなダウニー・Jrのホームズが実に楽しかった。またジュード・ロウのワトソン君はなかなか渋くて、ダウニー・Jrのホームズとは好対照だが、それがなかなか絵になりうまく絡み合っていたね。

Homes
 本来シャーロック・ホームズといえば、その明晰な頭脳を生かした謎解きが中心だったが、本シリーズは謎解きなんてほとんどなく、まるでハムナプトラばりのアクション・アクションの連続である。これが時代にマッチしていて実に楽しい。ただコナン・ドイルのファンには、苦々しく感じるかもしれないね。でも私はこういうの大好きだな。そしてダウニー・Jrだからいいんだよね。

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2012年4月 3日 (火)

ラブ&ドラッグ

★★★★

 医学部を中退して製薬会社のプロパー(MR)になったジェイミー(ジェイク・ギレンホール)は、女たらしに関しては天下一品。それを利用してこれまでうまく世間を渡ってきた。そんなある日、ある病院で、絶世の美女マギー(アン・ハサウェイ)と出会い、生まれてはじめて本気の恋を体験することになる。ところが彼女は不治の病であるパーキンソン病を患っていたのであった。

Love_dora

 ここまで書くと、よくある難病モノのラブストーリーなのだが、ジェイク・ギレンホールの軽いノリのせいか、重苦しくならないところがよい。またアン・ハサウェイの脱ぎっぷりの良さと、かなりきわどいエロさにもドキドキしてしまうだろう。それにしても二人のHシーンは、単なる演技を超えて本物に近かったような気がするね。
 
 最後もお涙ちょぅだいエンドではなく、上手にまとめてハッピーエンドというのも癒された気がする。まあ映画はそこでおしまいだが、現実ならそれから先に現れる幾つもの障害を乗越えていくのが大変なんだね。さすがハリウッド美味しいところだけ見せてサヨウナラだ。まあ深刻にならず、結構エロいラブコメと割り切って楽しんでしまおう。

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2012年4月 1日 (日)

メランコリア

★★★

 とにかく長いオープニングである。まるで時間が止ったかのようなスローモーション映像で、馬と女と少年がゆっくりと動き、謎の惑星が地球に衝突してしまうのだ。
 オープニングで、既に惑星衝突という結論が出てしまったが、この映画は全くSFタッチでは描かれていない。そして登場人物もそれほど多くないし、舞台も山の中のゴルフ場オンリーというシンプルさ。

Melanko
 そうたぶん予算がなかったのだと思うが、前半の結婚パーティーの長さと、ハンディカメラの手ブレ映像には参ってしまった。ことに手ブレ映像の酷さに吐き気を催し、ずっと目をつぶったまま座席に横たわってじっとしていた。
 ハンディカメラの手ブレについては、どうもわざとやっているフシがある。いつも思うのだが、なぜわざと手ブレ映像にするのだろうか。監督が芸術ぶるのは勝手だが、観客に吐き気を催させる権利はないはずである。手ブレが死ぬほど嫌だという観客は何人もいるが、手ブレにしないと死にたくなる観客は皆無のはずである。映画は観客あってのもの。もう少し観客の体調も考慮して作品を創ってもらいたいものである。まさに観ているほうがメランコリアになってしまった。

 というわけで前半の結婚パーティーシーンには、せいぜい★☆くらいしか与えたくない。ところがわずか5人と馬二頭しか登場しない後半のほうは手ブレもなかったし、ストーリー展開もスムーズで、謎の惑星の軌道に一喜一憂している人々の心理状態や、神秘的で美しい地球の最期の姿にジワッとくるものがあった。ここのところ相次ぐ転変地変が起こり、2012年12月21日に正体不明の惑星が地球と衝突して地球は滅亡するという説がまことしやかに流れている昨今、なんだか凄く怖くなってしまったな。

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