ラブ・レター
★★★★
浅田次朗原作の同名短編小説を森崎東監督のメガホンで映画化した作品です。中井貴一紛する新宿のチンピラ吾郎と中国から不法入国し吾郎と偽装結婚した白蘭の恋愛物語。といっても彼等は偽装結婚するときに1度逢っただけの関係なのです。
そんなある日、吾郎の元に警察から白蘭が死亡したという連絡が入ります。早速吾郎と弟分が千葉の千倉にある病院まで死体を受け取りに行くのですが・・・。そこで彼女が吾郎宛に書いた『つたない日本語で書かれたラブレター』が発見されるのわけです。吾郎がそれを読んで感動のため大泣するシーンがこの作品の唯一かつ最大のハイライトとなっています。当然僕もここで一緒になって大泣することになりました。
真面目な中井貴一にチンピラ役はミスキャストとけなす人がいましたが、僕はむしろヤクザになりきれず便利屋に徹し、どことなく人の良い吾郎役にはピッタリのキャスティングだったと思います。原作は映画で描いたラスト30分が全てで、吾郎と白蘭は一度も逢ったことがないという設定になっていました。従って見ず知らずの人からの手紙を見て大泣きすることに多少疑問を感じました。
一方映画の二人は一緒に法務局へ出向いて結婚申請の面接も受けますし、吾郎は白蘭に結婚指輪迄送ります。その点では映画のほうが説得力があったと思います。ところが映画のほうは最低でも90分程度の上映時間がないと興行が成り立たないため、前半部分にどうでもよいシーンを入れ過ぎてしまったようです。これが退屈だったのと、ラストの感性とうまく繋がらなかったのが非常に残念だったと思いましたが、なかなか良い映画でした。
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