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2012年2月 3日 (金)

オアシス

★★★★☆

 刑務所から出てきたばかりの、少し頭の弱い男と、脳性麻痺の女性との激しい恋のお話です。
 予告編を観たときは、身体障害者の恋という設定から、邦画の『ジェゼと虎と魚たち』をパクッたのかと思っていました。

Oasis
 ところがそんな甘い映画ではなく、とんでもなく切なく、赤裸々で激しい作品でありました。
 また韓国では身障者に対する偏見と差別が、あれほどひどいものなのか、果してここまで描いても良いのかと疑問に感じたくらいです。
 とても日本では作れない映画ですね。またしても韓国にやられたと、思わず唸ってしまいました。
 オアシスというタイトルの由来は、脳性麻痺の女性の部屋に飾られているインド絵のタイトルです。
 そして彼女は、この絵に写る街路樹の影をいつも怖がっていたのですが、これがラストの感動的なシーンと繋がってゆく手法は実に見事でした。
 主人公の2人は、ともに素顔は美男・美女の俳優さんなのですが、スクリーンの中では、まるで別人格の顔を演じきっていました。
 ことにもの凄い形相で、脳性麻痺を演じきった女優さんの、魂を揺るがすような強烈な演技には、心底敬服し度肝を抜かれました。あんな凄い演技は観たことがありません。
 この映画では、ずる賢い奴等ばかりが得をして、いいたいことを言いまくります。反面、純白のような真直ぐな心の持ち主が、損ばかりして報われないという空しいテーマとなっています。
 従ってどうやっても救われない人々の切なさが心に溜まって、どうにもならない後味の悪さが残ります。たぶんこのあたりが、この作品の好き嫌い分岐点になるかもしれません。

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