エデンより彼方に
★★★☆
この映画は東京では日比谷スカラ座2というミニシアターでしか上映されませんでしたが、好評のためかなりロングランを続けていました。しかし劇場の正面には、いよいよ来月初旬に終演となることが表示されているではありませんか。
あんなに大好評なのに何故終ってしまうのだろうかと考えながら、既に予告編が始まっている薄暗い劇場の中に入って、その理由がすぐに判りました。
週末にもかかわらず観客は、わずかに15%の座席を理めているだけだったのです。あれだけ長い間上映していたので、観るべき人はもうほとんど足を運んだのでしょう。「どうもご苦労様でした」
さてこの作品のテーマですが、ジュリアン・ムーア主演の『秋色メロドラマ』とでも呼んでください。
二人の可愛い子供達、お金持ちで優しい旦那さまと、美しい庭のある素適な家には、羨望の眼差しの女友達が絶えず多勢集ってきます。
この様にヒロインは、何ひとつ不自由のない恵まれた上流家庭の主婦なのであります。そのうえ地元では、理想の主婦として雑誌にも紹介され、まるで『エデンの園』に住む女神のような存在なのでした。
ところがところが、『夫の忌まわしい秘密』が暴かれてからは、あんなに明るかった彼女の心にも、次弟に暗雲がまとわり始めるのです。。。さらにたった1人の理解者だった黒人の庭師との淡い想いや友情も、狭い田舎町の誤解が悪い噂を呼び始めます。
そしてヒロインは、いつの間にか何もかも失ってゆくのです。あの鮮やかで華やいでいた『秋色の美しい景色』さえも、もの悲しく『淋しい秋色』へと変貌してゆくではありませんか。
オールドアメリカンをフレンチ風にアレンジすると、こんな味の女性映画に仕上がるのでしょうか。それにしてもジュリアン・ムーアの衣装と庭の風景の美しさの競演には、うっとりしましたね。ラストがもう少し盛り上がらなかったのが非常に残念でした。
評価については、この作品を観た人の心の中に閉まっておきましょう。
最後にクリックしてランキングを確認してくれると嬉しいな↓↓↓
↓ブログ村とクル天↓もついでにクリックお願いします(^^♪
| 固定リンク | 0
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- ケイコ 目を澄ませて(2024.09.15)
- ノマドランド(2024.09.12)
- RUN ラン(2024.09.05)
- アーカイヴ(2024.09.02)
- ミーガン(2024.08.30)
コメント