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2011年4月 2日 (土)

英国王のスピーチ

★★★★

 11日に池袋でこの映画を観ていたときに、東北・関東大震災が起こった。それでこの映画は約半分しか観ていないのだ。それ以来3週間の間は、余震が怖くて映画館に行くことが出来なかった。
 だが本日意を決して、再度この映画を観直すことにしたのである。しかし池袋の映画館に行く勇気はなく、渋谷のヒューマントラストシネマで観ることにした。まあどちらの映画館もビルの最上階ということで、危険度は全く変わらないのだが、おそらく「心」の問題なのであろう。

Kingsspeech
 前回観たときは、薄靄の漂う公園の中で、主人公がスピーチ矯正師のライオネルとケンカ別れしてしまうシーンで大地震が起こった。トラウマになっていたのか、そのシーンが登場すると胸がドキドキと波打ってくるではないか。だが今回は地震は起こらず、ハラハラしながらもなんとか無事最後まで観ることが出来た。感謝、感謝の雨あられ。
 この作品は英国王ジョージ6世の実話であるという。 本来なら次男で吃音症の彼は、英国王にはなれなかったはずである。幸か不幸か長男は女たらしで、三男はてんかん症で早死していたため、彼にお鉢が回ってきたという訳である。
 チャールズ皇太子の自由奔放な行動により、現在の英国王室はかなり質が落ちてしまったが、当時の王室は日本同様かなり厳しい格式に染められていたようだ。ジョージ6世は現エリザベス女王(2世)の父で、幼い頃から吃音症に悩まされていた。その原因の一端は、生来の左利きやX脚を無理やり矯正され虐待されたことにあったらしい。
 当時はソビエトやナチスなどの脅威から国を守る必要があり、戦争に突入せざるを得なかった。そのため国民の心を一つにする必要性があり、国王のスピーチはかなり重要だったのである。
 本作は吃音症によりスピーチの出来なかったジョージ6世が、ライオネルと一緒に努力と辛抱を重ねながら病気を克服し、見事にスピーチを行えるようになるまでの過程を描いている。そして観客たちは、その治療中にかい間見る、皇族の不自由と孤独感に涙を落さずにいられない。
 ことに主役のジョージ6世を演じたコリン・ファースの熱演は素晴らしかった。さすがアカデミー作品賞、主演男優賞は伊達じゃないね。

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コメント

 観られてよかったですね。
 私は震災の2週間余り前に観ました。

 あの瞬間は自宅にいて、横揺れが長かったです。
 
 3週間になりますが、色々ありすぎて疲れてしまいました。
 映画を見たのがもっと昔のような気がします。

投稿: 龍女 | 2011年4月 2日 (土) 14時14分

龍女さんへ
本当に横揺れの時間が長かったですよね。いつまでも揺れが収まらなかったので、いよいよ日本沈没かと思いましたから・・・
あれから原発問題も解決せず、あっという間の三週間でしたね。私もかなり疲れています。

投稿: ケント | 2011年4月 2日 (土) 14時26分

作品をきちんと最後まで観られたんですね、良かったですね。

私も、あの震災の時に新高島の109シネマズで『英国王のスピーチ』を観ていました。
喧嘩してしまったライオネルに、奥様がさりげなく助言していて、「あぁ、いい奥さんだなぁ、私も見習わなければ」と思っていたところにあの地震。
このままここで生き埋めになったらマズイ、と思って、早足で外に出ました。

ものすごい揺れでしたね、収まるどころかドンドン大きくなって、「今日がその日だったのか!」(どの日?)と思いました、怖かった。
非常階段がとても長く感じました。

一緒に階段降りていた、見知らぬおじ様が「いよいよ来たか!」と言っていたので、「そうじゃないといいんですけれどね」と、会話ができる余裕だけはありました(笑)
会話する事で、まだ生きているという実感が欲しかったのかも。
家まで4時間半かけて徒歩で帰りました。

あれ以来、大好きな映画に足を運ぶのが怖かったのですが、息子の付き添いと称して
4月1日に映画館に足を向けました。
私のリハビリは始まったばかりです、早く単身で気軽に映画館に出向きたい・・・

投稿: あき | 2011年4月 3日 (日) 14時32分

あきさんコメントありがとう
あきさんも、私同様映画館で怖い思いをしたのですね。それも同じこの映画とは・・・
当初は何処が震源地か分からなかったので、てっきり関東大震災か東海大地震かと思いました。とにかくあの長~い揺れは嫌でしたね。私はいまだに地震酔いで、どこにいても揺れを感じています。
お互い早く立ち直れるといいですね。

投稿: ケント | 2011年4月 3日 (日) 21時13分

ケントさんお返事ありがとうございます。

日本沈没、ほんとに頭をよぎりました。
『なんか、最近火山噴火してて、この大地震・・・
状況が似てる・・・(汗)』
で、震災の次の日に昭和の『日本沈没』DVD引っ張り出して見ました、実は映画として私はこの映画、好きなんです。
(子供の頃エスパイと二本立てで上映されていたのを見に行ったなと、遠い昔を思い出してみたり・・・)

自分の国が『在る』事が、当たり前ではない、幸せな事なんだと、この映画で教えられた記憶があります。
総理役の丹波さんの、一言一言がとても重い。

あ~、やっぱり映画が好きだ!と再確認しました。
私も頑張って又映画館に出向きます!
これからの日本を支えるためにも、自分も気力を取り戻さなければ!

投稿: あき | 2011年4月 3日 (日) 23時10分

あきさんこんにちは
小松左京の日本沈没は僕も大昔に観ましたが、丹波哲郎が首相役だったことは忘れていました。日本の首相も、菅さんのようなサラリーマン首相ではなく、迫力があってきっちり責任を取れる人でないとダメですね。
是非早く元気になってどんどん映画を観ましょうね。

投稿: ケント | 2011年4月 5日 (火) 10時18分

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