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2011年4月の記事

2011年4月30日 (土)

銀色の雨

★★☆

 原作は浅田次郎の短編小説である。再婚した母に反抗する高校生の和也、バーで働きながらひとりぼっちで生活する菊枝、そしてリングで対戦相手を殺して悩むプロボクサー岩井章次。この三人が偶然同居することになり、それぞれの人生を見つめ直すというお話である。

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 原作は未読なので正確な批評は出来ないが、短編をかなり引き伸してしまったため、そこに無理が生じて中途半端な脚本になってしまったのではないだろうか。主役三人の心情が全く表現されていないし、テンポがゆるい割にはストーリー展開に納得性がない。それに加えて、余りにも意味のないシーンが多過ぎるのだ。また中村獅童の役柄が、彼の個性とかけ離れ過ぎていてすっきりしない。
 唯一の見所は、岩井が殺してしまったボクサーの息子が和也であったということ。ただ余りにもいろいろと偶然が重なり過ぎる。それが取って付けたような感覚を呼び込んでしまうため、余り観客の共感を得られないだろう。

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2011年4月25日 (月)

塔の上のラプンツェル

★★★★☆

 赤ちゃんのとき魔女にさらわれて、18年間もの長い歳月に亘って塔の上に閉じ込められ、魔女を母親と信じてきた、魔法の長髪を持つ王女さまのお話である。王女は一度でいいから塔の外へ出て、外の世界を見てみたかった。そして毎年自分の誕生日に、夜空一杯光り輝く不思議なものの正体を知りたくてたまらない。
 その光は王女の安否を気づかう王と王妃が、国中をあげて空中に放つ灯篭の灯りだったのである。だがそんなこととは知らない王女には、既存の星座とは全く別の新しい星群のように見えるのであった。

Rapunzel
 ある日のことである。城に入った盗賊一味の一人が、兵隊たちに迫われているうちに、王女が閉じ込められている塔によじ上ってしまう。そして王女は、生まれて始めて魔女以外の人間に遭遇することになるのだった。
 結末はお決まりのパターンであったが、ディズニーアニメの原点に帰ったような、ほのぼのとした雰囲気と、超美麗な3D映像にうっとりしてしまうだろう。またおもわず吹き出す楽しいギャグも含めて、疲れ切った心が洗われた気がする。ことに馬のマックスがとても愉快だったね。
 本日みた映画館は、3月11日に大震災に遭遇した池袋の映画館である。やっとトラウマから抜け出して、この映画館に来ることが出来たことに感謝したい。そしてこのような不安定な時代には、大人も子供も楽しめるディズ二ーアニメを観るのが一番だと痛感してしまった。

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2011年4月23日 (土)

婚前特急

★★★

 この映画をひとつの完結作品と考えると、主人公チエがなぜ5人の彼氏を持つに至ったのか、彼女の恋愛感がどのように構成されて行ったのかが全く不明であり、脚本の不備を訴えたくなってしまう。ところがこの作品にはLISMOドラマというサブストーリーが存在するらしいのだ。それを先に観ておかないと、この作品の本当の評価はくだせないのかもしれない。

Konzen
 実は私も全く予備知識なしで、サブストーリーの存在さえ知らなかった。そのためチエの恋愛観どころか、余りにも雑なストーリー展開にかなり辟易してしまった。
 そしてチエ自身の行動にも全く共感出来ず、ただただイライラするだけの高慢でイヤな女にしか感じられなかった。さらには5人のうち誰を選ぶのかも、既に予告編の段階で判ってしまったくらいである。
 とにかくサブストーリーがあろうとなかろうと、もう少し全体のバランスを整えたほうが良い。5人の彼氏といっても、浜野謙太と加瀬亨以外は、居ても居なくとも全くどうでもよい存在だったし、浜野謙太に至っては最後まで魅力がみつからなかった。
 ただ演技か地なのかは知らないが、主演の吉高由里子が演じだチエの、矛盾極まる性悪女ぶりは迫力があって面白かったね。それから、アパートの壁の向こうに住んでいたおばあさんには笑えたな。これが星をひとつおまけした理由だ。
 さてこの映画の教訓。
 美人で気が強くわがままな女は、結局打算通りの結婚は出来ない。まず貴女の全てを許容してくれる楽な醜男を選ぶことだ。

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2011年4月19日 (火)

エクスペンタブルズ

★★★

 とにかくキャストがもの凄い。シルヴェスター・スタローンをはじめとして、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ミッキー・ローク、ドルフ・ラングレン、ちょい役ではあるがブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツェネッガーまで出演しているのだ。

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 ただしストーリーは単調で、ほとんど中味がない。またアクションシーンにも目新しさを感じられないのが非常に残念である。いずれにせよ、60歳近いスタローンの筋肉アクションには拍手を送りたい。だが、続編を観たいかと問われれば、NOと答えるしかないだろう。

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2011年4月16日 (土)

今度は愛妻家

★★★★

 仕事はしないし家事もしない。そして妻のことは家政婦と思っている。さらに10人以上の女と浮気をしているカメラマンの北見俊介。
 だが健康オタクの妻・さくらは、こんな夫を許容しながら明るく振舞ってきた。しかしそろそろ我慢の限界点に達してきたのも間違いない。そしてある日一人で旅行に行ったきり、なかなか帰ってこないのだった。

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 もともと舞台劇だったものを映画化したので、ほとんどのシーンが自宅での会話劇に終始する。だが不思議と退屈しないのだ。これは間違いなく、主要キャストたちの演技力の賜物であろう。
 金髪のダメ夫を演じた豊川悦司、明るくて可愛いい妻役の薬師丸ひろ子の二人がまさに適役であったことは確かである。だがオカマの文ちゃんを演じた石橋蓮司の、突出した素晴しい演技力には頭が下がる思いだった。なぜ日本アカデミー賞の助演男優賞に選ばれなかったのか不思議でならない。また究極の優しさと人柄の良さを表現した誠君役の濱田岳にも、絶大な拍手を送りたい。
 ストーリー良し演技良しの極上作品であったが、ただ一つ上映時間が長過ぎたことだけが残念である。それは水川あさみが演じた欄子の出番が多過ぎたからかもしれない。さらには彼女の役柄からすれば、もう少しエッチなシーンがあっても良かったのではないだろうか。

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2011年4月13日 (水)

Some where

★★★

 フランシス・F・コッポラの娘であるソフィア・コッポラが『ロスト・イン・トランスレーション』、『マリー・アントワネット』に続いて撮った三作目の映画である。本作は『ロスト・イン・トランスレーション』同様、ドキュメンタリータッチのけだるい雰囲気が漂う。これが彼女のオリジナリティーなのだと思うが、私は今一つ乗り切れなかった。

Somewhere
 本作はソフィアの私小説的な作品であり、セレブたちの日常と、離婚した妻との間に出来た娘との逢瀬を淡々と描いているだけである。この娘役を演じたエル・ファニングは、あのダコタちやんの妹だという。この子が実に可愛いのだが、それが全てという映画といってもよいかもしれない。
 この映画は面白いとか、面白くないという評価は余り相応しくないのだろう。だが私には退屈極まりなく、暗い中を何度も携帯で時間を確認してしまった。ただいつもながら、ソフィアのセンスの良さだけは、認めざるを得ないだろう。

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2011年4月10日 (日)

漫才ギャング

★★★☆

 相方が借金取りに追われて、コンビを解消されてしまった黒沢飛夫。いつも喧嘩ばかりしているが、卑怯なことは絶対にしない鬼塚龍平。ひょんなことからこの二人がブタ箱で知り合い、新しい漫才コンビを組むことになる、というかなりおかしな展開である。

Manzaigang
 主なキャスティングは、飛夫役に佐藤隆太、龍平には上地雄輔、飛夫の恋人・由美子は石原さとみ、そして借金取り・金井に宮川大輔といった面々で、全員がハマリ役だった。ことにアクの強い借金取りを演じた宮川の個性が光っていたよね。
 渋谷という場所柄もあり、館内は若い女の子たちの爆笑で溢れ返っていた。観終わった後も、「超おもしろ~い」という声が館内のいたるところで聞こえた。確かに従来にないトリッキーなアイデアと、べタだが面白いストーリー展開には脱帽する。だが無理矢理笑わそうとする魂胆がミエミエで、素直でない私はいまひとつ大笑する気になれなかった。きっとハマル人とシラケル人に、はっきり別かれてしまいそうな映画なのかもしれない。

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2011年4月 7日 (木)

ザ・ファイター

★★★★

 貧しい家庭に育った兄弟がボクシングに挑戦して、世界チャンピオンにまで昇り詰めるという、よくあるアメリカンドリーム物話だが、これは実話であり現在も伝説の兄弟は健在だという。
 兄ディッキーは才能に恵まれていたが、短気で自堕落な性格のため、途中で挫折してしまう。それで自分の果たせなかった夢を、無口で善良な努力家の弟ミッキーに託すのだった。しかし母と兄が金のために、いい加減に試合を組むため、ミッキーは一度も勝利を収められない。

Thefighter
 ミッキーは酒場で、シャーリーンというインテリでセクシーな美女と知り合い、あっという間に意気投合し恋人になってしまう。彼女は人の好いミッキーが勝てないのは、ミッキーの母と兄が原因だと考え、彼に暫く彼等とは離れるよう説得する。
 なかなか兄達と縁の切れないミッキーだったが、ある日ディッキーが事件を起こして逮捕されてしまう。このことがきっかけで、ミッキーは父親の紹介で、今までとは別のルートで試合を組んでもらうことになり、連戦連勝を続けることになるのだった。
 ボクシングの試合もなかなか迫力があるが、なんと言ってもこの映画の見所は、ディッキー役を演じたクリステャン・べイルの怪演ぶりだ。これがあのバッドマンのべイルとは、信じられないほどの性格破綻振りと激やせ体型である。また母アリス役のメリッサ・レオも、超ミニ姿で怒り狂いながらも息子たちを溺愛するという怪人・ママを見事に熱演していた。
 実話なのでラストの結末は、絵に描いたようなハッピーエンドであるが、この二人の怪演に加え、前半の地味な展開と渋い映像が、この映画をピリリと引き締めてくれたと確信している。  

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2011年4月 5日 (火)

ツーリスト

★★★

 アンジーとジョニデという超人気ものが初共演した、ちょっとコミカルなサスべンスアクション作品である。アンジーは相変わらず惚々するほど美しく、男達を虜にするセクシーな肢体も健在だった。またジョニデのほうは、真面目だがちょいととぼけた数学教師といった役柄であった。

Tourist
 アンジー紛するところのエリーズは、マフィアのボスから大金を奪った男の恋人であり、警察やギャングたちに追われていた。彼女は列車の中で、ジョニデが演ずるアメリカ人の旅行者フランクに近づき、彼を自分の恋人のように仕立てあげてしまうのだ。そのためにフランクは、マフィアに追われたり、警察に逮捕されたりと、散々な目に合い、知らないうらに巨大な事件と陰謀に巻き込まれてしまうのである。
 撮影地はパリやべニスで、ロマンチックで美しい景色が見ものであり、重厚な音楽もなかなか渋くてよいのだが、なにかもうひとつパッとしないし物足りないのだ。そしてラストのドンデン返しも途中で気付いてしまい、ちょっと興ざめしてしまった。アンジーのためのアンジーによるアンジーファンに捧げる映画と言ってもよいかもしれない。

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2011年4月 2日 (土)

英国王のスピーチ

★★★★

 11日に池袋でこの映画を観ていたときに、東北・関東大震災が起こった。それでこの映画は約半分しか観ていないのだ。それ以来3週間の間は、余震が怖くて映画館に行くことが出来なかった。
 だが本日意を決して、再度この映画を観直すことにしたのである。しかし池袋の映画館に行く勇気はなく、渋谷のヒューマントラストシネマで観ることにした。まあどちらの映画館もビルの最上階ということで、危険度は全く変わらないのだが、おそらく「心」の問題なのであろう。

Kingsspeech
 前回観たときは、薄靄の漂う公園の中で、主人公がスピーチ矯正師のライオネルとケンカ別れしてしまうシーンで大地震が起こった。トラウマになっていたのか、そのシーンが登場すると胸がドキドキと波打ってくるではないか。だが今回は地震は起こらず、ハラハラしながらもなんとか無事最後まで観ることが出来た。感謝、感謝の雨あられ。
 この作品は英国王ジョージ6世の実話であるという。 本来なら次男で吃音症の彼は、英国王にはなれなかったはずである。幸か不幸か長男は女たらしで、三男はてんかん症で早死していたため、彼にお鉢が回ってきたという訳である。
 チャールズ皇太子の自由奔放な行動により、現在の英国王室はかなり質が落ちてしまったが、当時の王室は日本同様かなり厳しい格式に染められていたようだ。ジョージ6世は現エリザベス女王(2世)の父で、幼い頃から吃音症に悩まされていた。その原因の一端は、生来の左利きやX脚を無理やり矯正され虐待されたことにあったらしい。
 当時はソビエトやナチスなどの脅威から国を守る必要があり、戦争に突入せざるを得なかった。そのため国民の心を一つにする必要性があり、国王のスピーチはかなり重要だったのである。
 本作は吃音症によりスピーチの出来なかったジョージ6世が、ライオネルと一緒に努力と辛抱を重ねながら病気を克服し、見事にスピーチを行えるようになるまでの過程を描いている。そして観客たちは、その治療中にかい間見る、皇族の不自由と孤独感に涙を落さずにいられない。
 ことに主役のジョージ6世を演じたコリン・ファースの熱演は素晴らしかった。さすがアカデミー作品賞、主演男優賞は伊達じゃないね。

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