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2011年3月24日 (木)

シンドラーのリスト

★★★★

 ユダヤ人約1000名をナチの強制收容所から救った男(シンドラー)の伝説を忠実に再現した作品であります。またこの映画は当時スピルバーグが、従来の彼のカラーを超越して、懸命に描いた力作中の力作と思われます。そして後に『ビューティフル・ライフ』『戦場のピアニスト』がこの作品の影響を受けて作られたような気がしてなりません。

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 3時間15分という大長編であり、固いテーマでありながらも、全く退屈することなく映画の中に惹きこまれてしまいました。その辺りの手法は、さすがにスピルバーグと感心した次第であります。このように書くと、まるで良いことずくめの名作中の名作のようですが、2つ気になることがありました。
 それは・・・初め計算高く要領の良い好色ペテン師だったシンドラーが、『ある時』を境にモーゼきどりの『人徳者』に豹変してしまったことです。それはたぶん、モノクロ映像の中で赤い服を着た少女が登場し、ナチによって殺害されたころからだと思います。でもそれが何故なのか、葛藤もなければ、その他一切の説明もありませんでした。もう1つは、せっかく大金をはたいてユダヤ人1000人を助け出しておきながら、数ヶ月も工場を稼動させずに、放って置いた事です。
 あのままでは資金も底をつき、また収容所に逆戻りになってしまったはずです。たまたま運良く終戦になりましたが、余りにもそのあたりの辻褄が合わな過ぎます。どうしてもシンドラーを神にしたかったのかもしれませんが、非常に無理の残る展開で、残念で仕方ありません。

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