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2011年3月 8日 (火)

シリアスマン

★★★☆

 オープニングの謎の小話が今一つ理解出来なかったし、全搬的に理不尽さが目立つ作品である。だが監督はあの『ノーカントリー』のコーエン兄弟だという。そして2010年のアカデミー作品賞にもノミネートされているのだ。
 確かに今までに観たことのない感触が漂っているし、ある意味かなり残酷で疲れる映画でもある。一体この映画の正体はなんだったのだろうか。単純な私の脳力では解説することは困難であるが、なぜかスクリーンの中に引き込まれてしまうのだった。

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 時代背景は1967年の米国で、主人公のラリーは超真面目なユダヤ系の数学教授。ある日突奴として、このラリーに不幸の嵐が襲いかかる。職場の大学では、韓国人の学生に無理やりワイロを押し付けられて脅迫される。家に帰れば、子供たちは我がまま放題で勝手なことばかりしている。また妻は浮気をしていながら、自分の正当性を主張しラリーを責め立てる。そのうえ無職の兄弟が居候を決めこんでいるのだ。
 それだけではない、隣人のロシア人らしき男が、勝手に家の境界線を動かし、抗議しても居直って凄むだけで話にならない。教会や弁護士などに相談しても、明確な解決案は全く出てこないのに、高額の相談料ばかりを請求してくるのだ。まだまだほかにもいろいろ不条理な出来事が続いてゆく。そしてラストも救われない。もうみているほうがイライラしてどっと疲れが出てくる。
 途中いいことになりそうな出来事もあるのだが、もうひとつ踏み込めない。なにひとつ悪いことをせず真面目で善良な小市民なのに、なぜもこう続々と不幸に見舞われるのだろうか。
 私自身も真面目で誠実なのだが、何をやっともうまくいかず、つくづく運も才能もない自分を嘆いていた。だが、この主人公を観ていると、まだまだ自分は幸せでラッキーなほうなのだと、変に納得してしまった。それがこの映画を観た最大の収穫だろうか。

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受信: 2011年3月 8日 (火) 14時50分

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