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2011年3月21日 (月)

少女の髪どめ

★★★★

 イラン映画は性にも政治にもあたり触りのない『子供を主演とした作品』が多いと聞きました。そんなイランの状況の中では、この映画は、ある意味で画期的な恋愛作品なのではないかと感じました。
 イランには、政変の激しいアフガンから何度も、多勢の難民が不正入国しています。従ってアフガン人を雇用するには政府の承認が必要であり、抜きうち調査も頻繁に行われます。またIDカードを所持していなければ、小さなホテルにさえ泊まることも出来ないようです。
 そうした厳しい取り締まりの中でも、闇でアフガン人が雇用されるのは、彼等は賃金が安くとも一生懸命働くからではないでしょうか。

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 さて前置きが長くなりましたが、簡単にストーリーを、ご紹介しましょう。 工事現場で買出しや、お茶出しなどの楽な仕事を任せられていたイラン青年が主人公なのですが、ある日ひ弱で力のないアフガン少年に楽な仕事を交替させられてしまいます。その少年は力仕事は全く出来ないのですが、洗濯やお茶出しが上手で、その美味しいお茶の味は、現場の男達の評判になります。
 主人公の青年は不愉快になり、その少年を幾度もいじめ、とうとう二階から少年にペンキを降りかけてしまうのです。
 少年がペンキで汚れた髪を洗い、隠していた長い髪をとかしているのを物影で覗いていた青年は、少年が本当は美しい少女だったと知って、今までの情況を全て理解し、彼女に対する冷たい仕打ちを反省するのです。ところが、そのこころは反省を超えて『淡い恋心』になり、だんだんと『激しい恋心』に変わってゆくのです。
 その後青年は、うって変わってことごとく少年(少女)を守りつづけてゆくのですが・・・・
 この青年と少女は、最後まで言葉を交わしません。そんな展開が平和で自由な世界しか知らない日本の若者達には物足りないようですが、戦前の日本でも男女は自由に会話が出来なかったことを思い出しましょう。
 言葉はなくとも、心を通わせた若い男女が、じっとお互いの瞳を見つめ合う仕草だけで、きっと何かを感じあうはずであります。これは昔も今も、国境もありません。男女のそして人間のこころの会話なのではないでしょうか。
 久々に感動的な映画を観ましたが、やはりエンデングは、平和な世界にいる僕達には、ちょっとせつな過ぎました。

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