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2011年2月16日 (水)

太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男-

★★★☆

 太平洋戦争の末期、サイパン島で実に500日に亘って、米軍にゲリラ戦を仕掛けていた大場栄大尉たちの実話を映画化したものである。大場大尉は僅か47人の兵士を引き連れ、4万人以上の米軍を翻弄し続けたという。そのために彼は、米軍からフォックスと恐れられたらしい。復員後は丸栄産業の代表取締役を務めたあと、愛知県蒲郡市議会議員を歴任し、1992年に79年間の生涯を閉じている。

Taiheiyou
 大場大尉を演じたのは竹野内豊。はじめモデル出身の竹野内では、線が細過ぎて逞しい軍人役は不向きかと感じたが、中盤以降はだんだん精悍な顔つきに変貌していき、見事この大役を演じ切ったと思う。
 邦画としてはなかなか迫力ある戦闘シーンが表現できたと思うが、もうひとつ物足りない感がしないでもない。なぜ大場隊があれほど低坑したのか、その理由がほとんど描かれていないからだ。それに米兵達がいやに優しく描かれているじゃないの。
 実際には米軍は二万人の民間人を含む5万人の日本人を殺戮したのである。また米兵達は日本人を、イエローモンキーとしてしか扱わず、かなり酷いことをしたようである。

 この戦いで生き残った田中徳祐氏の「我ら降伏せず」によると・・・
 米兵達は民間の婦女子を捕えると、全員素っ裸にして無理やりトラックの荷台に積み込んだという。その際に婦女子全負が、トラックの荷台から「殺して!」「殺して!」と絶叫していたという。
 それから子供や老人たちにガソリンをまき、火だるまにしてケラケラと笑っていたという。さらには草むらで泣いている赤児をみつけ、両足を持って真二つに引き裂いて火中に投げ込んだらしい。
 これが戦争というものの正体なのかもしれないが、余りにもむごいむご過ぎるではないか!。そうした背景があって大場隊の必死のゲリラ戦があったのであろう。
 東宝と日本テレビというメジャーメディアの製作であり、米国の協力も得ているため、真実を描くことは難しかったのだろう。全体的にストーリーの流れが悪く、あきらかに所々カットされていることが明白である。そのあたりが非常に残念なのだが、まあ現実にはこの限界点は超えられないだろうね。

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» 太平洋の奇跡 [映画的・絵画的・音楽的]
 またまた遅ればせながら、『太平洋の奇跡−フォックスと呼ばれた男−』を新宿ピカデリーで見てきました。 (1)この映画を見終わって、かなりの人は、どうして主人公の大場大尉(竹野内豊)が、米軍に畏敬の念を持って“フォックス”と呼ばれたのだろう、と訝しく思うのでは...... [続きを読む]

受信: 2011年3月19日 (土) 21時50分

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受信: 2011年4月30日 (土) 00時15分

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(2011/日本)【DVD】 監督:平山秀幸 出演:竹野内豊、唐沢寿明、井上真央、山田孝之、中嶋朋子、岡田義徳、板尾創路、光石研、柄本時生、近藤芳正、酒井敏也、ベンガル、阿部サダヲ 生きて、日本に帰ろうー。 原作はドン・ジョーンズの実録小説「タッポーチョ『敵な...... [続きを読む]

受信: 2011年8月27日 (土) 23時19分

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