ベストセラー
★★★☆
女流べストセラー作家が、盗作したと訴えられるオープニングシーンから始まる。だが彼女には盗作した覚えがない。マスコミはこぞって無意識の盗作と騒ぎ立てる。
このことによって、彼女はかなりメランコリックになり、新作を書けなくなってしまう。それを心配した編集長の薦めで、一人娘を連れて田舎にある洋館に長期滞在することになるのだが・・・。
この洋館には幽霊が出現するという。そして娘がその幽霊に取り憑かれてしまうのだ。その時点で早くソウルに帰れば何事もなかったのだが、完成間近の原稿を前にして、この洋館から出るわけにはいかなかった。
ソウルに帰ってから続きを書けばよいだろう。と考えたくなるのだが、娘がこの洋館の幽霊から聞いた話を書いているので、今ここを動けないのである。
やっと小説は完成し、またまたこの作品がべストセラーになってしまう。めでたしめでたしで、娘と一緒に風呂に入って幸福感に浸る。
ところがここまでは、この物語の序章に過ぎなかったのだ。またしてもこの小説が盗作だと騒ぎ立てられるのである。そしてそれから次々と、彼女に不幸が襲いかかってくるのだった。
なかなかスタイリッシュな作品だが、コリアンホラーらしく、最後の最後まで、かなりしつこくねちっこいよな。またホラーというよりは、スリラーといったほうがピッタリかもしれない。そしてラストには、かなり皮肉ぽいドンデン返しも用意されている。ちょっと残念なのは、経盤の犯人達のオロオロ・ドタバタ劇と、最後まで胸につかえるような後味の悪さかな。
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