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2010年10月12日 (火)

七瀬ふたたび

★★★

 筒井康隆の原作を読んでから、もう10年以上の時が過ぎている。従って細かいあらすじはとっくの昔に消失してしまった。だが乗っている列車の事故を予知して、次の駅で子供と一緒に降りるシーンだけは、なぜか鮮明に記憶している。

Nanase
 ただ脚本のほうは、微妙にアレンジしている感があり、やや辻褄の合わない部分が気になるんだな・・・。
 まず刑事に助けられた黒人へンリーが、敵を数人まとめて倒してしまうシーンは全く不要だ。死力を尽したあとにあれだけの能力を発揮出来るなら、最初からそうしていればよかったのである。
 また過去にタイムスリップして、パラレルワールドに行ったら、そこには自分自身も存在するのではないのだろうか。本編では過去の自分になり変わってしまうようだが、なり変わられた過去の自分はどこに行ってしまうのか。そのあたりの説明が全くないのは手抜きとしか言いようがない。
 さて最初のうちは、おどろおどろしくサイケデリックなイラスト映像を、なかなか巧みな表現だと感じたが、余りにもその手法に頼り過ぎて、かなりチープになってしまった感が否めない。ここらあたりが邦画SF作品の限界なのだろうか。どうしても製作費が足りないのなら、テーマを超能力者たちの「心の葛藤」に置き換えたほうが良かったと思う。
 また主人公の七瀬を演じた芦名星は、まさに七瀬のイメージ通りで、ファッションもバッチリ決まっていたが、その他の役者達がパッとしなかったのが残念である。もし興行成績が良ければ、たぶん続編が作られると思われるが、次回作では原作に拘わらず、もう一捻りして欲しいものである。

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コメント

現在進行形で原作を読んでいるところなんですが、ちょっとこの映画版は酷いかな…。
余りにも安っぽいですよ。超能力ものってやっぱり見せ方だと思うのですよね。苦笑するしかないような映像を出すぐらいなら予算もうちょっと集めようよプロデューサー!って感じでした。^^;

投稿: KLY | 2010年10月12日 (火) 23時23分

初の映画化ということで期待して観て来ました。
予算が少ないのか映画と思えないしょぼい場面にちょっとがっかりしましたね。
主役の七瀬役の芦名星は良かったのですけど。

投稿: しょーすけ | 2010年10月13日 (水) 21時05分

KLYさんいつもありがとう
僕も原作を読み返しましたが、列車の中のシーンはもっと心理的な葛藤が凄まじいですよね。映画は単なるシーンで全くその辺りはパス状態なのが気になりますね。あの心理駆け引きは別段製作費がかかる訳ではないので、原作以上に細かいやり取りを挿話してもよかったくらいだと思いますね。

投稿: ケント | 2010年10月16日 (土) 15時09分

しょーすけ さんコメントありがとう
やはりチープに感じましたか。
メジャーではないので、製作費がないのは仕方ないとして、もう少し心理的な駆け引きを挿入してもよかったと思いますね。仰る通り「芦名星」だけは良かったですね。

投稿: ケント | 2010年10月16日 (土) 15時12分

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