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2010年9月26日 (日)

東京島

★★☆

 桐野夏生の原作は読んでいないのだが、何となく違うという直感があった。無人島で女1人に男が23人と言えば、想像するのはドロドロとした性欲と食欲をめぐる争いであろう。
 ところが映画のほうは、かなりあっさりし過ぎていて、期待外れというかピントがズレているというのか、なにか話の中にのめり込めないのだ。まず無人島にたった1人しかいない女・清子をめぐる男たちの抗争が全くない。ストーリーが始まったときには、すでに二番目の旦那を得、女王様気取りで島の中を闊歩しているのである。

Tokyojima
 本来はそこに至るまでの男達の葛藤と闘争が見ものなのだが、そこをスキップしてしまうのだからずるいよね。そして女の武器を利用して、男から男へと乗り継ぐ清子のセックスシーンはゼロ。なんだかはぐらかされたようで不快になる。
 そして清子役の木村多江が美し過ぎて、ワタナべにババアと呼ばれる40代のおばさんにはとても見えない。これもどこか辻つまが合わず不合理さを感じるのである。
 それだけならまだ何とか我慢できたのであるが、無人島という割には、フリーターの若者、中国人、アジア系の若い女の子が次々と漂流して来るのだ。そして時々、有害物質の詰まったドラム缶を捨てるため、真夜中に謎の船舶まで訪れるのである。

 何かおかしい。なんで絶対に助けが来ない無人島なのだ!。そして本土に帰った者は、どうして助けを呼ばないのか。赤ん坊を残しているのだから絶対あり得ない。ファンタジーといってしまえばそれまでだが、やはり何かすっきりしないのだ。
 結局サバイバル感もなければ、ドロドロした葛藤や生々しい戦いもなく、エロもグロも全くないという中途半端な映画で終ってしまったね。かなり期待していた作品だけに、実に残念な結果である。

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コメント

まさしくその通りですわ。
男っていうイキモノを知らんなー

投稿: 映画っていいよなあ | 2010年9月26日 (日) 19時05分

その通りですね。先日原作を読み終わりましたが、原作の序章の部分だけを膨らませて映画化してしまったかのように思いましたよ。
本来はもっとドロドロの人間関係がありますし、ワタナベがもっとキーマンになってくるはずなんですね。
いずれにしろ、映画の状況じゃ、下手したら本土で仕事なくて困窮してる人ならむしろ率先して住みたいとすら思いそうなぐらいヌルさでした。^^;

投稿: KLY | 2010年9月26日 (日) 21時57分

映画っていいよなあさん、はじめまして。コメントありがとう。
まあ全体に、すごく温い無人島物語でしたよね。原作通りである必要はありませんが、想像することは皆同じですからね・・・

投稿: ケント | 2010年9月28日 (火) 20時08分

KLYさんこんにちは
だいぶ涼しくなりましたね。秋の長雨ですか。暑ければ暑いで文句が出ますが、寒くなればまた文句が出そうですね。
さてと、この映画は「原作の序章の部分だけを膨らませて映画化してしまった」のですか、ととと、まだ原作を未読なのでなんとも言えませんが、そりゃあ酷いですね。やはり桐野夏生ですから、ドロドロしているはずだと思いました。
「本土で仕事なくて困窮してる人ならむしろ率先して住みたい」なるほど。この島での営みは、まるでバカンス風でしたからね。


投稿: ケント | 2010年9月28日 (火) 20時13分

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