狼の死刑宣告
★★★
あのホラー映画『ソウ』のジェームズ・ワン監督が、『狼よさらば』の原作者ブライアン・ガーフィールドの同名小説を映画化したバイオレンス・アクションである。ストーリーの流れは、幸福な四人家族に、ある日突然降り注ぐ不幸の嵐。眼前でチンピラ集団に長男を殺害され、復讐の鬼と化してゆく父親の姿を描いてゆく。
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1974年に製作された『狼よさらば』と全く同じパターンであるが、なにかが違っている。それは本作で父親を演じたケヴィン・べーコンと、『狼よさらば』のチャールズ・ブロンソンとの違いにほかならない。
ケヴィン・べーコンの場合は、前半のアットホームなパパの雰囲気は似合っているが、後半での復讐の鬼にはなり切れなかった。逆にチャールズ・ブロンソンは、アットホームなパパの役割よりも、哀愁の漂う強烈な復讐鬼の姿がよく似合う。
結局のところ、普通のサラリーマンが、家庭を崩壊されて、復讐にいたるまでの葛藤をターゲットにするか、復讐鬼に変貌後のアクションをターゲットにするかということであろう。だったら本作での復讐劇は、大勢のチンピラをたった一人で倒してゆくというスタイルではなく、もっと現実的な手法にこだわったほうが良かった。
また本当に家族が大切ならば、復讐なんかすべきではない。暴力は暴力を生むだけであり、復讐も復讐を繰り返すだけだからである。実はこの映画の主眼はそこにあったのかもしれない。
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コメント
KLYさんこんにちは
警察のバカさ加減には、私も呆れてしまいましたよ。いずれにせよ、余り真面目に観るとストレスが溜まるので、マンガだと思って観るしかないですね。
投稿: ケント | 2010年10月 1日 (金) 23時27分
復讐鬼になる気持ちもわからんではないのですが、あまりの警察のバカさ加減に呆れてました。記事ではパパに殺させようとしてるのか?なんて書きましたが、要は演出的に復讐鬼にさせるために追い込む必要があったってことですよね。うーん、そうだとしても何かちょっとイラッとするんですよねー。^^;
投稿: KLY | 2010年9月29日 (水) 00時30分