イン・ザ・ベッドルーム
★★★★
社会派サスペンス・ドラマであるが、なぜこのようなタイトルになってしまったのか。たぶんラストに主人公がある事をなし終えて、疲労感を漂わせ夜明前の寝室に戻ってくるシーンを象徴したのだろう。
大学生のフランクは、アルバイト先で、年上の女ナタリーと知り合い夢中になってしまう。だが彼女は二人の子持ちで、亭主と別居中であるが、いまだ正式に離婚していなかった。
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そのことが原因でフランクは、ある日亭主のリチャードと言い争いとなり、彼に拳銃で射殺されてしまうのだ。そのときナタリーは、子供たちと共に2階に避難しており、殺害現場を直接見ていた者がいなかった。それが致命的になり、終身刑と思われていた判決が覆される。なんと「事故死」と判定され、執行猶予付の短期間懲役という信じられない判決が下るのだ。
この判決に不満を訴える両親のマット・ファウラーとルースだったが、すでに下された判決を覆すことは不可能である。その日から妻のルースは、夫のマットと口を聞かなくなり、二人の仲はだんだん険悪になってくる。
絶望の日々を送る二人が救われる日は、もうやってこないのか…。そんなある日、マットは意を決して、あることを決行するのだった。
とにかく、暗く重いものがのしかかってくるような作品であり、ラストの後味も悪い。もう少し何とかならなかったのか。それにしても老夫婦の葛藤演技は、まさに現実そのものであり、人生経験の長い観客ならば、きっと深く胸をえぐられてしまうだろう。映画の出来自体は素晴しいのだが、何度も観たくなる映画ではないことも確かである。
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