カラフル
★★★★☆
なぜだかよくわからないが、死んだはずの主人公の魂は、自殺した中学生・真(まこと)の体の中にホームステイすることになる。そして主人公が、生きる勇気を見つけるまでの思春期の葛藤を、独特なタッチのアニメーションで描いてゆく。
不倫あり、援助交際あり、玉電オタクあり、であきらかに大人向けのア二メなのに、何を勘違いしたのか小さな子供を連れた母親が入場してきたときは首を捻ってしまった。
原作は直木賞作家・森絵都のベストセラー小説だというが、まだ未読につき今のところ比較は出来ない。さすがに内容がしっかりしていて、単純なアニメとは一味違っている。是非早々に原作を読んでみたいね。
自分にも覚えがあるが、いつの時代でも、友だちはありがたいものであり、ことに青春時代に友だちから受ける影響は計り知れない。そして友だちと同じ高校を目指して共に勉強し、二人とも合格したときの感動は永遠に忘れられないものである。
そんなことを思い出したら、とめどなく涙が溢れ出してくるのだ。うめき声が聞こえるので振り返ったら、後方の座席に座っている男子高校たちが号泣しているではないか。こんな光景ははじめて観た。本当にみんな同じことを考えているんだね。僕も高校時代に友だちとつるんで、よくたい焼き屋へ行ったことを思い出し、一瞬心だけが青春時代にタイムスリップしてしまった。
人はいろいろなカラーを持っているはず。だからある一面だけで判断しなければ、いろいろな可能性が見えてくる。とにかく人生とはカラフルなものなのだ。
実に含蓄のある言葉だね。ちょっと見方を変えれば、あんなに嫌いだった家族や友人たちも、本当はとても優しい存在なのだということに気付くこともある。
写真のような重厚な背景、懐かしい音楽、違和感を感じさせない俳優たちの声。そしてスクリーンを包み込む青春の甘酢っぽい香り、どれをとっても全て良し。とにかく久々に感動したな。
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