« プレデターズ | トップページ | 借りぐらしのアリエッティ »

2010年7月26日 (月)

忍びの者

★★★★

 1962年に上映され、市川雷蔵のヒットシリーズの一つとなったが、この映画の大ヒットを受け、品川隆二・主演の同名TVドラマも放映された。白土三平の『忍者武芸帳』と並んで、当時大忍者ブームを巻き起こしたのものである。
 なぜそれほどのブームが起ったのかと言うと、それ以前の忍者映画とは異なり、理論的かつ現実的な忍術を見せたからである。それ以前は、巻物をくわえて指で印を組み、ドロンドロンと消えたり、大ガマに変身したりと荒唐無稽だったので、大人の鑑賞に耐えられなかったのだ。

忍びの者 [DVD] DVD 忍びの者 [DVD]

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2008/01/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 さて本作は織田信長の野望と、それに反感を持つ伊賀忍者との確執を背景に描きながら、権力の道具として利用される下忍の反逆を描き出している。伊賀・百地砦と藤林砦の忍者を競わせて、それぞれが結束を固めたという展開は、白土三平の少年マンガ『ワタリ』に引き継がれた。

 伊賀の上忍・百地三太夫と藤林長門守は同一人物だったという説も残っている。本作においては、その説に従ってストーリーが展開するのだが、伊藤雄之助がその両役を見事に演じ分けている。彼の個性ある怪演ぶりは、間違いなく本作の愁眉であろう。
 市川雷蔵扮する主人公の石川五右衙門は、百地三太夫の部下であるが、下忍の宿命に耐えられず、伊賀の掟を破ってしまう。この映画の中では、全てが百地三太夫の陰謀のように描かれているが、本当の真実は藪の中であろう。

 戦国時代を背景にした社会派感覚、リアルな忍術描写やクライマックスのスペクタクルシーンなど、山本薩夫監督の力量が発揮された名作に仕上がっている。また前述の伊藤雄之助を始め、若山富三郎(城健三朗)、西村晃、岸田今日子、加藤嘉など、現代では殆ど見当たらない個性的な脇役の存在が凄いのだ。そして若かりし日の藤村志保のなんと可愛いことか…。

最後にクリックしてランキングを確認してくれると嬉しいな↓↓↓

人気blogランキングへ

人気ブログランキングへ

↓ブログ村とクル天↓もついでにクリックお願いします(^^♪

にほんブログ村 映画ブログへ

|

« プレデターズ | トップページ | 借りぐらしのアリエッティ »

コメント

先日はありがとうございました。
のんびり、していますが、
退職前の寂しさに泣いています。
そのうち、豪華マンションにお邪魔します。

投稿: BOBです | 2010年8月 4日 (水) 11時55分

BOBさんこんにちは
昨日から調子を崩して、病院に行ってきました。現在病床に臥せっています。
メールはこのコメントではなく、右上にあるプロフィールのなかのメール送信で行ってください。

投稿: ケント | 2010年8月 4日 (水) 21時57分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/21640/35901828

この記事へのトラックバック一覧です: 忍びの者:

» 「忍びの者」4本立て(大雷蔵祭) [きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)]
1日に4本映画を見るのは これまでにもありましたが 同じ映画館で4本は無いです。 身体がちょっと痛いです。 4本立てですが、(シリーズは8本制作) 前半2本の主人公は石川五右衛門 後半2本の主人公は霧隠才蔵、です。 それぞれ、正編、続編。 お話は繋がっています。 5社協定時代の作品なので 出演者が固定状態。 「この人、さっきもいたよー」 って思うことが、しばしば。 城健三郎(若山富三郎)も 前半は織田信長で石川五右衛門の敵 後半は真田幸村で才蔵の「殿」。 「忍びの者」 百姓出身の五右衛門は忍者の... [続きを読む]

受信: 2010年7月27日 (火) 21時50分

« プレデターズ | トップページ | 借りぐらしのアリエッティ »