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2010年6月11日 (金)

エスター

★★★★

 なかなかよく出来たホラー映画である。創り方が丁寧だし、子供を中心に描いているのもなかなかユニークだ。
 三人目の子供を死産で亡くし、心を痛めるケイトと夫のジョンは、養護院から里子を受け入れる決心をする。彼等夫婦が選んだ子供は、ちょっと大人びているが、札儀正しい少女エスターであった。

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 ところが暫くすると、だんだん我がままな性格が露呈し、時々悪魔のような形相を見せるのだ。ただジョンに対してだけは、いつも「よいこ」を装っている。そしてジョンを慕っているのだが、その愛情は父親に対するものではなく、女が男に求める恋愛感情なのであった。

 この少女一人に翻弄されるケイトと実の子供たち。少女はどんどん悪魔的になり、ついには、養護院のシスターを殺害してしまうのだ。危険を察知したケイトは、ジョンにエスターを養護院へ返そうと頼むが聞き入れてもらえない。それどころが、ケイトのほうが精神を病んでいるかの如く反論されてしまうのだ。
 そして終盤のドンデン返し、エスターの正体が判明すると、かなり気分が悪くなる人が出るに違いない。それほど気味の悪い正体なのである。とにかくジョンの鈍感さにイライラする。彼がやっと気が付いたときは、残念ながら遅すぎたのだ。
 なんとなく、危険な情事』『チャイルドプレイ』『ゆリかごを揺らす手』の三本をミックスさせたような、ハラハラドキドキの怖い映画だった。エスター役の子役イザべル・ファーマンの鬼気迫る演技が素晴らしい。とにかく彼女なしでは、この映画が成り立たないのだから。

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

亮さんこんにちは
いつもありがとう。
亮さんも『危険な情事』と『チャイルドプレイ』と『ゆリかごを揺らす手』の三本観たのですか?

投稿: ケント | 2010年6月14日 (月) 09時35分

こんにちはKLYさん
一年経ってもコメントやTBが途絶えませんね。
KLYさんの評価はいまいちだけど、それだけこの作品の注目度が高いということなのでしょうか。
それにしても子供が二人もいても、養子が欲しいのですかね。ここらあたりの感性が日本人にはピンと来ませんね。


投稿: ケント | 2010年6月14日 (月) 09時34分

『危険な情事』と『チャイルドプレイ』と『ゆリかごを揺らす手』の三本をミックス。
うまいこと言いますね。
さすがです!

なかなか面白く観ることができた映画でした。
それにしても、恐ろしい・・・

投稿: | 2010年6月13日 (日) 07時17分

こんばんは。
何でだか知らないですけど、未だに私のサイトではエスターのアクセス数が結構上位に来たりするんですよ。結構衝撃的でしたけど、正直おどろいてます。
あちらの方々って割りと簡単に養子貰いますけど、この作品のエスターの引き取り方も「そんなんで決めちゃっていいのかいな…」と、そもそもの制度的に疑問を感じちゃいましたよ。

投稿: KLY | 2010年6月11日 (金) 21時46分

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受信: 2010年6月11日 (金) 21時33分

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