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2010年5月 8日 (土)

私たちの幸せな時間

★★★★☆

 韓国映画ということで、嫌韓派はボロクソに叩いているが、この作品にはほとんどキムチ臭が漂ってこない。オープニングで血みどろの殺人現場が写されるが、これは結果の風景でしかないのだ。
 またわざとらしいどんでん返しもなければ、ドロドロとした人間関係の描写もほとんどない。それでいて、性格破綻者の心理状態の変遷を、自然な形ですんなりと描いているのである。これは主演の二人が、若く美しい男女だったからかもしれない。

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 大金持ちの娘だが、ある事件の日から母親に対して反抗的になり、心を閉ざして自殺を繰り返す元歌手のユジョン。もう一人は、貧困のどん底から殺人を犯し、死刑執行だけを待ち望み、反抗的な投獄生活を送る死刑因のユンス。
 通常なら全く出合うはずがない二人である。ところが刑務所でボランティアを続けるシスターの叔母に連れられて、ユジョンは刑務所内を訪問し、死刑囚のユンスと面会することになるのだった。

 はじめはのうちは、反発し合う二人だったが、やがて自分たちが似た者同士で、心の深いところで繋がっていることに気付くのである。そして二人は、毎週木曜日の面会日が待ち遠しくなるのだった。
 ラブストーリー仕立てであるが、決して単純なラブストーリーではなく、どちらかといえば人間ドラマといったほうがよい。社会の底辺に生きざるを得ない人々は、不運で実に気の毒である。だが同時に、上流社会に君臨している者でも、私達の知り得ない秘密の苦悩を背負っている場合があるのだ。その秘密が明かされるとき、落ちてくる涙を止めることは出来ないだろう。

 また映像も悪くはないが、音楽の使い方がうまいと感じた。クラシカルでオーソドックスな名曲が、実にタイミングよく流れて、心の中に染み込んでくるからである。
 それにしてもラストシーンは切なく悲しいよね。「死のボタン」を押す死刑執行人たちも辛いはずである。生きるということ、死ぬということ、人を愛するということ、人を憎むということ、そして人を赦すという辛さをしみじみと問いかけてくる素晴しい作品だった。

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コメント

あはは、ケントさんは、韓国もん、嫌ケンですか!結構あたしは好きで、見れるもんは大概のもん見てます。
ま、時折、どうにも鼻につくのもありますが、それはどこの国のも同じではないかと思ってます。
さて、この映画は、完全によこしまな気持ちでしたね。
カンちゃん、見に行った!!それだけです♪
いい男ですもん。いつもの長めの髪を短く切って、あまりにも哀しい役で、おばさんのハート、わしづかみでした。おそまつ。

投稿: sakurai | 2010年5月 8日 (土) 16時47分

割と韓国映画は枠に捕われないで観ます。
とはいえやっぱり、カン・ドンウォン目当てなんだけど。 笑

ですけど、イ・ナヨンも美しかったですね。
淡々としてましたけど、こんな話あるんだなーって
思いました。
韓国の死刑シーンはすごくリアルでしたね。

投稿: rose_chocolat | 2010年5月 8日 (土) 17時05分

sakuraiさんこんにちは
僕は嫌韓派じゃないですよ。
ネットでは、嫌韓派の人々がクソミソに叩いていますね。ということです、
僕は男優や女優に肩入れして映画を観ることはほとんどありませんが、女性にはそういう人が多いですよね。(笑)
まぁ、そんなことを抜きにしても良い映画だったと思いました。

投稿: ケント | 2010年5月 8日 (土) 18時42分

rose_chocolatさんコメントありがとう
rose_chocolatさんも男優目当てなのですか?
女性陣のそうしたパワーには、ほとほと頭が下がります。女優目当てに映画や演劇などを観たいと感じたことがないものですから、どうもそのあたりの女心が良く分からないのです(-_-;)
日本でも、刑務官が同時にボタンを3人で押すそうですね。きっとどこの国でも、死刑執行は嫌なものなのでしょう。

投稿: ケント | 2010年5月 8日 (土) 18時52分

>rose_chocolatさんも男優目当てなのですか?

あはは(笑) 自分は他の方に比べたらそういう要素は少なめかなあと思うんですけど、たまたまカン・ドンウォンくんに関しては、前に観た『彼女を信じないでください』が好きだったんで、これはついつい行きました。
イケメンだからやたらファンになる、ってことじゃないよw
最近は韓流自体あまり見てないですので、実力派の俳優とかで観るケースが多いんです。

それよりも女優さんで映画を観に行くケースの方が
多いかな。 『彼女を信じないでください』で共演してた、キム・ハヌルさんとか好きですよ。

投稿: rose_chocolat | 2010年5月 8日 (土) 19時16分

rose_chocolatさん
>イケメンだからやたらファンになる、ってことじゃないよw
失礼しました。(-_-;)
僕も最近は、余り韓国映画を観ていないですね。10年位前はよく見ていたのですが、なんとなく似たようなものが多かったので飽きたというか、劇場でも一時に比べると下火になっているかもしれませんね。

投稿: ケント | 2010年5月 8日 (土) 19時40分

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受信: 2010年5月 9日 (日) 11時24分

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