苦い蜜~消えたレコード~
★★★☆
14枚のビートルズのレコード。その中でも、幻のレコードといわれ、マニアの間では3百万円の値段が付いているという1枚が盗まれた。それと同時に3百万円の現金も盗まれたというのだ。
この犯人に仕立てられ、1年後に死亡してしまった男がいた。その男の友人を名乗る探偵が、真犯人を探しに事件現場となったバーにやってくる。
その日はマスターの書いた推理小説が新人賞をとれるかもしれないと、事件の関係者を含む14人が偶然顔を合わせることになってしまった。探偵の推理が進むうち、犯人は別に存在するということになり、実はこの14人の中にいるかもしれないという話になる。
舞台はほとんどが、このバーの中という、ワン・シチュエーションミステリーであるが、観ていて全く飽きがこない。だが出演者が地味な中堅からべテランということと、題材に使われたビートルズや、回想シーンが昭和30年代ということが、現代の若者たちには受け入れ難いのではあるまいか。
当然観客のほとんどが中高年のおじさんばかり、良い映画ではあるが興行的にはかなり厳しいだろう。しかしこうした映画が世に出るようになったのも、団塊の世代が現役を引退して、映画を観る余裕が出来た証拠である。そういう意味では喜ばしいことだと思う。
ただせっかくビートルズを題材にしたのだから、もっとビートルズの歌を聞きたかったな。スクリーンに流れた曲は、わずかに「イマジン」だけであったのが残念である。それにしても、良質で気品の漂うミステリー映画だった。映画館で観るより、自宅のソファーでブランデーでも飲みながら、ゆったりと観たい映画かもしれない。
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