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2010年4月10日 (土)

半分の月がのぼる空

★★★★

 小さい頃から心臓病で入院している少女と、たまたま肝炎で入院した少年が、病院内で出合う。少年は少女のわがままに振り回されながらも、次第に彼女に惹かれてゆく。また青春難病ラブストーリーかと、やるせない思いでスクリーンを見つめる私。さらに重病人と看護婦達の病院内での追いかけっこは余計だったな。

Hantsuki
 終盤までの長い間、たまに登場する大泉洋の存在意義が良く理解出来ない。そして終盤になって、彼の診察室に彼女の恋人が文句を言いに来たときも、「なに!彼女には恋人がいたの?」という感じで、いまだチンプンカンプン。
 ところが彼がアパートに帰り、昔のアルバムを開いた瞬間、全ての事実が解明されるのである。「そうか、そうだったんだ!」そして急に目頭が熱くなり、熱い水がとどめなく落ちてきた。
 中盤までのストーリーは、この終盤の感動シーンを生かすための下ごしらえだったのである。それにしても、この監督は人が悪いよな。てっきり騙されてしまった。
 あとから考えれば、なぜ最初は彼の娘が登場せず電話だけなのか、なぜ彼が手術を拒む理由を明かさないのか、なぜ彼が看護婦からの電話に「久し振り」というのか、などなどの疑問がはっきり判るのだが…。その場では、なにかすっきりしなかった。
 中盤までの展開だけなら、ケータイ小説によくあるラブストーリーで終っていただろう。ところが終盤の大転回で、急に全く別の映画に変身してしまったのである。見事というのか、不思議というベきか、この短い終盤だけで、確実に評価が2ランクもあがってしまったのだ。

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コメント

こんにちは!
TB,有難うございました。

終盤の展開も、前半の純粋でひたむきな恋物語があったからこそ
活きてくる挫折感であったりという気がしました。
砲台山のシーン、グッときてしまいました。
難病ものではなかったですよね~confident

投稿: kira | 2010年4月10日 (土) 18時11分

kiraさんコメントありがとう
砲台山のシーン、とくに二度目のシーンのときには、思わずぐっときましたね。涙涙の連続でした。
よくある難病ラブストーリーで終わらず良かったと思いました。

投稿: ケント | 2010年4月10日 (土) 19時07分

そうなんですよね。途中で何となく違和感は感じているんです。でもその感じさせ方の微妙さ加減が上手いんです。観てる側が「多分○○なんだろうな。」なんて何となく脳内補完して納得してしまう程度の違和感なんですよ。
すべてが解って自宅の写真を見たとき、心が締め付けられるようでした。
正直前半ちと退屈でうつらうつらしちゃったこともあったんですが、そこがもちっとしっかり楽しめたらもっと評価高くしてたと思います。

投稿: KLY | 2010年4月11日 (日) 01時31分

KLYさんも感じましたか。確かに微妙な感じさせ方ではありましたよね。
前半は少しお子ちゃま仕様で今ひとつでしたね。大林作品のように、ほろ苦さとノスタルジーを喚起させてくれる創り方も出来たのではと思うと残念ですね。だからこの作品は、終盤の数十分のためにあるような映画だったような気がしました。

投稿: ケント | 2010年4月11日 (日) 08時50分

この題名どこかで見覚えが・・
と思ったら。
コミックの改装を行ったばかりでした。
アスキーメディアも同じグループなので。
仕事をしながら、何となく内容がわかるのですが、
重病の子が入院患者の女の子と出かけるパーターンと、かなり、院内でどたばたあるという記憶でした。
このコミック自体比較的年齢層が低いので子供ぽいと思います。
どんなコミックと決して書店に探しに行かないほうがお勧めです。
内容的にはいいものかもしれませんが。

投稿: v740gle | 2010年4月11日 (日) 13時35分

v740gleさんこんにちは
原作のコミック読んだのですね。
やはり対象年齢が低いのですね。
そんな感じがしました。はい、決して書店に探しに行きません(笑)

投稿: ケント | 2010年4月11日 (日) 17時01分

全く予想もしていなかったからあの写真を見た時の衝撃といったら・・・・
確かにそれまでも違和感はあったんですけどねーあと裕一たちの病院のユルさとかが「ん?」って引っかかったり。

前半も私はとても好きでしたが、後半はとにかく涙涙でしたー

投稿: hito | 2010年4月13日 (火) 09時15分

hitoさんこんにちは
後半の急転回には驚きましたよね。
ああいう創り方もあるんだと感心しました。
原作は低年齢層向けということなので、もっとストレートな展開なのでしょうね。

投稿: ケント | 2010年4月14日 (水) 08時33分

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