時をかける少女
★★★
今までこのタイトルの映画を何度観ただろうか。筒井康隆の原作が初めて世に出たのは昭和40年代であるが、昭和58年の大林監督作品を皮切りに、なんと4回も映画化されているのだ。
SFファンタジーなので、余り時の経過が長過ぎると陳腐化してしまう。それで4年前に上映されたアニメ版では、原作を大幅に改ざんして、「原作の主人公の姪」が主人公になり、時代背景も原作から約40年後という設定に変えられた。
そのお陰で、主人公の女子高生が超ミニをはいても違和感がなく、テンポもよくストーリー的にもかなり好評で、期待以上の興行収入をあげたようである。二匹目のドジョウを狙ったのか、本作も時代背景が現代となり、主人公は「原作の主人公の娘」という設定になっている。
今回は、原作の主人公(母)が高校生だった時代にタイムスリップするという思い切りの良い設定に好感が持てた。また主人公の仲里依紗は、序盤こそぎこちない演技であったが、切なさと爽快感の双方を併せたような存在感が可愛かったね。それに、『純喫茶磯辺』や『パンドラの匣』のときはポッチャリしていたのに、かなりスリムになりキュートになった気がする。
それと、中尾明慶扮する涼太の風貌が、昭和40年代の青年そのものであったことには笑えたな。彼はまさに私の青年時代の友人と、そっくりだったのである。
ただ残念なことに、低製作費のためか、ボロアパートを除けば、ほとんど昭和40年代の風景が出現しない。それにタイムスリップ時の映像も、大昔のTVドラマ風でかなりチープである。また中だるみというのか、恋愛ドラマに力点を置き過ぎた結果なのか、母から頼まれた人物探しも中途半瑞だった。
しかしながら、探していた人物が登場してからは、急にテンポが良くなり、ストーリー展開も面白くなる。ただタイムトラべルファンとしては、もっとパラドックス風味も織り込んで欲しかったな。もしかすると、脚本創りをした人が、タイムトラべルには余り興味がなかったのかもしれない。
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公式サイト。筒井康隆原作、谷口正晃監督、仲里依紗、中尾明慶、安田成美、青木崇高、石橋杏奈、千代将太、柄本時生、キタキマユ、田島ゆみか、松下優也、加藤康起、勝村政信、石丸幹二。もうすぐ桜の季節なのだ。桜と弓道と仲里依紗を合わせたら「ちーちゃんは悠久の向こう....... [続きを読む]
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» 時をかける少女 [to Heart]
あなたに、会いにいく。
記憶は消えても、
この想いは消えない。
上映時間 122分
原作 筒井康隆
脚本 菅野友恵
監督 谷口正晃
出演 仲里依紗/中尾明慶/石丸幹二/青木崇高/石橋杏奈/千代将太/柄本時生/キタキマユ/勝村政信/安田成美
筒井康隆の名作SFを実写映画化した青春ファンタジー。
今度は母・芳山和子に願いを託されたヒロインが70年代にタイム・リープする。
{/book_mov/}大学進学を控えた芳山あかり(仲里依紗)は、入院中の母・和子(安田成美)に代わって1970年代にタイム・... [続きを読む]
受信: 2010年3月20日 (土) 21時36分
» 時をかける少女 (仲里依紗さん) [yanajunのイラスト・まんが道]
◆仲里依紗さん(のつもり) 仲里依紗さんは、筒井康隆原作の小説『時をかける少女』の続編的な位置づけで映画化された同名映画に芳山あかり 役で出演しています。先日、劇場に観に行きました。●導入部のあらすじと感想... [続きを読む]
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» 時をかける少女(2010) [LOVE Cinemas 調布]
言わずと知れた筒井康隆の不朽の名作を今再び映画化。母の代わりにタイムリープした主人公の切ない恋の行方を描いた青春ドラマだ。主演は2006年のアニメ版『時をかける少女』で主人公・真琴の声を演じた仲里依紗。共演に『ROOKIES -卒業-』の中尾明慶、安田成美。監督はこれがデビュー作の谷口正晃が務める。いきものがかりがカバーした挿入歌『時をかける少女』を聞いて気持ちをタイムリープしたい。... [続きを読む]
受信: 2010年3月21日 (日) 00時45分
» 時をかける少女 [だらだら無気力ブログ]
筒井康隆の名作SF小説で過去に何度も映像化されてきた『時をかける 少女』をアニメ版『時をかける少女』でヒロイン紺野真琴の声を担当した 仲里依紗を主演に迎えて新たな観点で実写化した青春ファンタジー。 今回は、原作の主人公・芳山和子の娘・芳山あかりが母の代わり..... [続きを読む]
受信: 2010年3月21日 (日) 01時31分
» 『時をかける少女』 [京の昼寝〜♪]
□作品オフィシャルサイト 「時をかける少女」□監督 谷口正晃□脚本 菅野友恵 □原作 筒井康隆 □キャスト 仲 里依紗、中尾明慶、安田成美、勝村政信、石丸幹二■鑑賞日 3月13日(土)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)<感想> オリジナルのほうはほぼ内容を忘れてしまいましたが、原田知世チャンが新鮮だったことは覚えています 所謂角川映画全盛の頃ですかね(笑) 今や薬師丸ひろ子あたりもオバチャン役が多くなりましたしねぇ いつも一緒に映画を観るかみさ... [続きを読む]
受信: 2010年3月21日 (日) 09時58分
» 時をかける少女 [象のロケット]
薬学者の母・和子が勤める大学に合格した芳山あかり。 しかし母は交通事故に遭ってしまう。 昏睡状態から目覚め「1972年4月の土曜日。 深町一夫に会うため、中学の理科実験室に行かなくては」と動かない身体を起こそうとする母に、あかりは「あたしが代わりに行く!」と言い、母が開発した薬を飲み干した。 タイム・リープするよう強く念じたのだが…。 青春SFファンタジー。... [続きを読む]
受信: 2010年3月21日 (日) 10時52分
» 時をかける少女 [小泉寝具 ☆ Cosmic Thing]
日本
ファンタジー&青春&ロマンス
監督:谷口正晃
出演:仲里依紗
中尾明慶
安田成美
勝村政信
【物語】
母娘二人暮らしのあかりは、母の和子が薬学者として研究を続けている
大学に見事合格する。そんな折り、突然母が交通事故に遭....... [続きを読む]
受信: 2010年3月21日 (日) 11時56分
» 時をかける少女 [そーれりぽーと]
2010年版『時をかける少女』。
オリジナルの1983年版『時をかける少女』は子供のころから何度かテレビで観た記憶程度ですが、数年前のアニメ版『時かけ』が超絶面白かったので、アニメ版でヒロインの声を担当してた子が主演する今度の『時かけ』にも期待して観てきました。
★★★
かつて未来人と接触して記憶を消された事のある芳山和子。
本作はその娘芳山あかりが2010年からその時代にタイムリープで戻り、未来人深町一夫に接触を試みるお話。
誰もが知る1983年版映画『時をかける少女』の完全続編のように感じる... [続きを読む]
受信: 2010年3月21日 (日) 15時39分
» 『時をかける少女(2010年)』 [浮浪雲のように]
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芳山和子はある日、タイムリープする薬を完成させる。そのことと符号するように和子のもとに古い写真が届けられる。そこには高校時代の和子ともうひとり男子生徒が写っていた。
その写真を見て大事なことを思い出した和子だったが、直後、交通事故に遭い意識不明に陥る。
娘あかりの必死の問いかけに、一時的に意識を取り戻した和子は写真の男子学生深町一夫に会いに行くと言うが、体を心配し、あかりが替わりにメッセージを届けることを約束する。
意を決しタイムリー..... [続きを読む]
受信: 2010年3月21日 (日) 17時20分
» 占いで分析する #fortune もしも「仲里依紗」さんが紺野真琴みたくなったら?! [神楽のお部屋。]
仲里依紗、長崎凱旋舞台挨拶に祖母登場で感涙
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1149226media_id=15
実は、
まともに本でも映像でも「時をかける少女」って読んだことも見たこともなかったりします。
主人公の「紺野真琴」がタイムリープとか使えるようになる話しですよね?ね?
仲里依紗さんが紺野真琴みたくなったら?!
太陽=天秤座
月=双子座
水星=天秤座
金星=射手座
火星=天秤座
木星=蟹座
土星=山羊座
... [続きを読む]
受信: 2010年3月21日 (日) 23時21分
» 映画:時をかける少女 [よしなしごと]
2006年のアニメ版の“時をかける少女”がおもしろかったのと(アニメ版の記事はこちら。)、先着でプレゼントがあるということで、時をかける少女を観てきました。 [続きを読む]
受信: 2010年3月22日 (月) 15時45分
» 時をかける少女・・・・・評価額1550円 [ノラネコの呑んで観るシネマ]
筒井康隆原作の永遠のベストセラー、「時をかける少女」の四度目の映画化。
とは言っても、これは単なるリメイクではなく、原作の続編にあた... [続きを読む]
受信: 2010年3月24日 (水) 00時28分
» 【時をかける少女】 [日々のつぶやき]
監督:谷口正晃
出演:仲里衣紗、中尾明慶、安田成美、勝村政信
あなたに、会いにいく。
「大学の合格も発表になった矢先、あかりの母芳山和子が交通事故にあい意識が戻らない状態に陥った。ショックで病室に付き添っていたあかりは、突然目覚めた母がどうし... [続きを読む]
受信: 2010年3月26日 (金) 09時53分
» 時をかける少女 [ゴリラも寄り道]
<<ストーリー>>母娘二人暮らしのあかり(仲里依紗)は、母の和子(安田成美)が薬学者として研究を続けている大学に見事合格する。そん... [続きを読む]
受信: 2010年3月27日 (土) 01時37分
» 「時をかける少女」一挙上映!7時間耐久『時かけ映画祭』@新宿ピカデリー [|あんぱ的日々放談|∇ ̄●)ο]
3/13の「時かけ」公開を前に、1983年原田知世版「時をかける少女」、2006年細田守アニメ版「時をかける少女」、2010年仲里依紗版「時をかける少女」の3本が一挙上映される「時かけ映画祭」が2/27に開催された15:30〜16:10 ゲストトーク16:15〜18:00 1983年版 『時をかけ....... [続きを読む]
受信: 2010年3月27日 (土) 22時28分
» 映画「時をかける少女(2010」桜並木を遠ざかる後ろ姿に涙 [soramove]
「時をかける少女 (2010」★★★☆
仲里依紗、中尾明慶、安田成美、青木崇高 主演
谷口正晃監督、122分 、
2010年3月13日公開、2010,日本,スタイルジャム
(原題:時をかける少女 )
→ ★映画のブログ★
どんなブログが人気なのか知りたい←
「見るつもりはなかったが、
今月末で閉館するピカデリー1の大画面で
出来るだけ多く見たいと劇場へ。
大学進学を控えた芳山あかり(仲里依紗)は、
入院中の... [続きを読む]
受信: 2010年3月29日 (月) 07時38分
» 【映画】時をかける少女(2010年) [新!やさぐれ日記]
▼動機
弓道!袴!仲里依紗!
▼感想
弓道?袴?仲里依紗!
▼満足度
★★★★★★☆ いいかも
▼あらすじ
母娘二人暮らしのあかり(仲里依紗)は、母の和子(安田成美)が薬学者として研究を続けている大学に見事合格する。そんな折り、突然母が交通事故に遭い、意識不明の昏睡状態に陥ってしまう。あかりが病院を訪ねると、一瞬意識を取り戻した母は、1972年に戻ってある人との約束を果たすのだとうわ言のように繰り返すばかり。
▼コメント
原作小説は未読、原作映画版は未見、アニメ版視聴済み。
... [続きを読む]
受信: 2010年3月29日 (月) 07時42分
» [映画]時をかける少女 [オレメデア]
先日、映画「時をかける少女」を見てきました。「時をかける少女」は、1983年に原田知世が主演で公開された映画を発端として、その後、2006年にはアニメ映画も公開されました。今回の映画の主演は、2006年のアニメ映画で主人公の芳山あかりの声を担当した、仲里依紗が演じています。... [続きを読む]
受信: 2010年4月 2日 (金) 15時38分
» 時をかける少女 [空想俳人日記]
時をかけ 時を止めたい 刹那さや
06年のアニメ版
でもヒロインの声を務めた仲里依紗を主演に迎えての実写映画化。いやはや、この映画、時をかける少女ならぬ、時をかける映画ですなあ。あはは。ちっとも面白くないですね。
でも、映画はアニメ版
の時とはまた異な... [続きを読む]
受信: 2010年4月 8日 (木) 07時10分
» 時をかける少女(2010年公開) [映画、言いたい放題!]
「時をかける少女(細田守監督
)」がとても良かったので、
主人公の声をやっていた仲里依紗ちゃんが
主役と聞いてとても楽しみにしてました。
予告編も彼女の魅力たっぷりでした。
映画館もほぼ満席でしたね。
母娘二人暮らしの芳山あかりは、
母の和子が薬学者として研究... [続きを読む]
受信: 2010年4月14日 (水) 21時25分
» 時をかける少女 2010年仲里依紗版 [国内航空券【チケットカフェ】社長のあれこれ]
80年代の角川映画2トップ女優、薬師丸ひろ子と原田知世。
私は基本原田知世派でしたが、薬師丸作品を見た後には薬師丸派にちょっとなったりする、色々移ろいやすい思春期でした・・・
中学生の時に見た時をかける少女のリメイクが、これまた私の好きな「純喫茶磯辺」の仲里... [続きを読む]
受信: 2010年10月21日 (木) 23時57分
» mini review 10496「時をかける少女」★★★★★☆☆☆☆☆ [サーカスな日々]
今まで何度も映像化・映画化されてきた筒井康隆原作のSF短編小説「時をかける少女」を新たな視点で映画化した上質の青春映画。母の代わりに1970年代にタイム・リープした娘の切ない体験を丁寧に描写...... [続きを読む]
受信: 2010年10月30日 (土) 02時26分
» 【映画】時をかける少女(2010) [★紅茶屋ロンド★]
<時をかける少女(2010) を観ました>
製作:2010年日本
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筒井康隆の原作小説4度目の映画化。
主演はアニメ版「時をかける少女」でも主人公マコトの声を演じた、仲里依紗。
主題歌をいきものがかりが歌っているという事もあって、公開当時から興味がありました。
邦画って、ついつい見逃してしまうんだけど、DVDになったのも忘れていて…(苦笑)やっと借りてきました。
2010年、18歳の女子高生あかりは、事故で意識不明になった母親、和子の学生時代の友人、深町カ... [続きを読む]
受信: 2010年11月15日 (月) 20時48分
» 時をかける少女 [いやいやえん]
そういえば「時をかける少女」ってオリジナルもアニメも見てないことに気づいた。内容は同じなんだろうか?
母親が事故で意識不明になり、母の研究実験から間違って72年の2月に飛ぶつもりが1974年の2月にタイムリープすることになったあかり。そこで出会ったのが涼太。彼の家に下宿しながら「深町一夫」を一緒に探すことに。
過去の母・和子に直接会いに行くも深町に関する記憶はなし。代わりににゴテツと呼ばれてた涼太の友達が父親だということがわかる。
母・和子と深町一夫とのシーンは切なかったな〜。少しだけ... [続きを読む]
受信: 2012年1月20日 (金) 10時45分
コメント
しょーすけさんコメントありがとう
ほとんど意見が同じですね。
またタイムトラベルものというよりは、昭和40年代の青年と現代少女の淡い恋と言う感じでした。だからタイムトラベルファンにはちょっと物足りないですよね。
投稿: ケント | 2010年3月22日 (月) 17時24分
KLYさんこんにちは
>仲里依紗ちゃんが実に現代を象徴した女の子
まさにその通りでしたね。
>モロ60年代の中尾君の組合せ
それもおしゃる通り、良く観察していますね。
それにしても中尾君の風貌には笑っちゃいました。
投稿: ケント | 2010年3月22日 (月) 17時03分
こんにちはケントさん。
>それにタイムスリップ時の映像も、大昔のTVドラマ風でかなりチープである。
これ私も感じました。アイドルメインのファンタジードラマでよくあった映像効果ですよね。
映画でこれは…と、ちょっとがっかりしました。
あと、印象に残ったのは仲里依紗さんの演技です。
現代の女子高生らしさを見せる一方で、思春期の少女の繊細な心の動きを表現してました。
これからも期待したい女優さんです。
投稿: しょーすけ | 2010年3月21日 (日) 17時18分
仲里依紗ちゃんが実に現代を象徴した女の子なんですよね。その彼女とモロ60年代の中尾君の組合せがいいんです。中尾君は私もケントさん同様に思いました。えらいこっちゃ古風な顔立ちというか、なんかそのまま仮面ライダーに変身しそうで…(笑)
投稿: KLY | 2010年3月21日 (日) 00時47分