青空のむこう
いずれにしても児童向けの『珠玉の名作』だと思いました。それと僕は死後の世界については以前から興味があって、それらに感する本を何冊か読んでいますが、だいたい基本的な構造は同じですね。人は死んだ後に「精霊界」というところで生前の自分の行動を見つめなおして、それから「天上界」へ行くか「地獄」へ行くか、そのまま「精霊界」にとゞまっているか、或いは人間界へ舞戻って、人間や動物に憑依するらしい。それは全て自分の意志で選択するようです。
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青空のむこう 著者:アレックス シアラー |
この本の死後感も「地獄」という概念が感じられないこと以外は全く同じですね。もっとも地獄ではなく光のない世界という概念もあり、光の世界は、天国または極楽浄土ということになり、人によって幾層にも光の明るさが異なるといいます。天使や仏さまの頭の上や回りの光る輪こそ光(オーラ)なのだと・・・
話が少しそれましたが、この小説は悲しいお話ではなく、ちょぴり切ないけれど、実に心優しい希望に満ちたお話だと思いました。人は皆生きているときは分からないことが多く、誤解しながら生きているけれど、死ぬということは終わりではなく、始まりであり、自分が死んでも愛さえ持ち続けていれば必ず次の世界でめぐり逢えるということを分かり易く教えてくれる作品でした。
だから母を捜して150年間死者の世界にとどまり続けるアーサーが、お母さんに再び逢うことが出来たときに、ホロリときてしまったのです。
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