未来形J
携帯電話配信で連載された小説だという。著者の大沢在昌の作品は初めて読んだのだが、私には余り縁のないハードボイルド系の『新宿鮫 無間人形』で第110回直木賞を受賞している。
未来形J /大沢在昌/〔著〕 [本] 販売元:セブンアンドワイ ヤフー店 セブンアンドワイ ヤフー店で詳細を確認する |
本作はハードボイルドではなく、フアンタジーなのだが、終盤になってヤクザが登場すると、それまでおとなしかった文章がたちまち活々としてきた。やっぱり著者はハードボイルド作家なんだね。
ストーリーのほうは、未来世界から助けを求める「Jという名の少女」を救うため、物理学者・小説家・占い師・高校生・女子中学生の5人が結束して謎を追う、という展開である。なぜこの5人が選ばれたのかは、読んでのお楽しみだが、それぞれの特技を生かすためとだけ言っておこう。
正直言って、SFとかファンタージーとしての完成度は余り高くはない。なんだか、大人を巻き込んだ「学園ミステリードラマ」といった香りもする。だが最終章を一般公募するという、画期的な企画により、ラストでだいぶSF色を施し、やっと少し挽回することが出来たようだ。
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コメント
亮さんこんにちは
あまり興味は沸きませんでしたか(笑)
まあ僕がそう思わせるような書き方をしているわけですが、まあ人によって感想も変わってくるかと思います。
僕の場合タイムトラベルに興味があってこの本を手にしたものですから、ちょっと違うかなという感じでした。
ただ一般公募してラストを締めた人の感性はまずまずでした。
投稿: ケント | 2010年2月15日 (月) 21時09分
こんにちは。
自分もこの作品は知りませんでした。
正直言って、SFとかファンタージーとしての完成度は余り高くないそうなので、あまり興味は沸きませんでしたが、でも、こういった情報を知っておくだけでも良いですよね。
本当にありがとうございます。
投稿: 亮 | 2010年2月15日 (月) 06時51分