ラブリーボーン
★★★
とにかく嫌になるほど長~いエンディングクレジットだ。時間を測っていた訳ではないので、正確な時間は不明であるが、体感的には15分以上に感じられた。
最近の映画はやたらエンディングクレジットが長い。それでもクレジットと同時に、感動的な映像や心に染みわたるような音楽を流してくれるなどの配慮があれば許せる。ところがこの作品の場合は、ただ延々と英文字がスクロールするだけなので、だんだんストレスが溜まってくるのだ。
それならさっさと席を立てばよいのだが、最近はクレジットと同時にストーリーの続きが流れたり、ラストに次回予告がなされるので油断がならない。また場内が真っ暗なので、足元がおぼつかない。せめてエンディングクレジットが流れ始めたら、薄明かりの照明に切り替えて欲しいものである。エンディングクレジットに対する不満ばかりが先行してしまったが、逆に言えばせっかく良い作品を作っても、締めの印象が悪いと全てブチ壊しになる可能性があるということを言いたいのだ。
さてエンディングクレジットを除いたところで、この作品の評価はどうだろうか。ファンタジーとミステリーをブレンドさせたチャレンジ精神は大いに評価したいが、その光と闇の棲み分け方が余り巧くないね。
過去には、コメディーとファンタジーを融合させた作品は多い。 それは多分コメディーとファンタジーの相性が良いからではないだろうか。この作品の背景にある『猟期的な連続少女殺人』は、ドロドロしたイメージがあり過ぎて、天国の美しいシーンとは全くなじまない。せめて死後の世界は、暗闇のままにしておいたほうが良かったのではないだろうか。
さらには、あのたくましい不良おばあちゃんの存在も、この作品には不要であるし、トウモロコシ畑でのパパのドジな行動も納得出来ない。また二人でやっと転がすことが出来る重い金庫を、どうやって犯人一人で車に積んだのだろうか。
決してあげ足とりや、突っ込みを入れたい訳ではない。ミステリアスな作品なのだから、もっと綿密な脚本作りを心掛けてもらいたいし、水を差すような展開は避けて欲しかったのだ。この作品の唯一の枚いは、殺された少女を演じたシアーシャ・ローナンの存在感であろう。『つぐない』のときにも感じたが彼女の持つ雰囲気と容貌は、すでに大女優の趣きが感じられる。とにかく今後注目すべき女優が増えたことは、実に喜ばしい限りである。
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