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2009年12月 2日 (水)

熱海への温泉と紅葉の旅

 熱海といえば忘年会や社員慰安旅行といったイメージが強烈で、個人的に宿泊したことはなかった。考えてみると、東京から近くて、近場の漁港で水揚げされた新鮮な海の幸が食ベられるのだから、箱根や湯河原と並ぶ好立地条件の温泉地なのである。だが団体旅行と宴会というイメージが根深かく、個人には敬遠されてしまっていたのだろう。
 また旅館側も効率の良い団体客に頼り過ぎていたかもしれない。しかしバブル崩壊と、社員慰安旅行そのものを好まない時代を迎え、一時は経営が行き詰まって倒産した大手旅館などが相次いだ。
 だが熱海も指を加えて衰退してゆくのを待っているわけではない。まだ熱海城や秘宝館のような時代遅れの観光施設も残っているものの、懸命にイメージチェンジを計かっている状況も垣間みることが出来る。

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 そうした施設の代表的なものが、『MOA美術館』、『起雲閣』、『熱海梅園』などであろう。『MOA美術館』は、世界救世教の教祖・岡田茂吉の蒐集した日本・東洋の古美術品の展示が中心になっている美術館であり、財団法人エム・オー・エー美術・文化財団が運営している。またMOAのネーミングの由来はMuseum of Artではなく、Mokichi Okada Associationの頭文字だそうだ。 ここに関しては、数年前に訪れたことがあるため今回は敬遠し、まず『起雲閣』のことを紹介したい。

 『起雲閣』とは、熱海のほぼ中心地にある老舗旅館であったが、平成12年の廃業にあたって熱海市が買収し、熱海市指定有形文化財として一般公開している観光施設なのである。たかが老舗旅館とバカにしてはいけない。もともとは大正時代に 根津財閥の根津嘉一郎により建築され、岩崎別荘、住友別荘とならぶ熱海三大別荘の一つだったという。

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 その大正浪漫あふれる建物や縁豊かな庭園もさることながら、宿泊客には山本有三、志賀直哉、谷崎潤一郎、太宰治、舟橋聖一など日本を代表する文豪たちにも愛されていたようだ。そして500円の入館料を払えば、見事な庭園をぐるりと囲むこの和洋折衷の名邸を、ゆっくりと見学できるのである。熱海に来たら、是非ここは外さずに訪ねて欲しい。

 次に紹介したいのが、来宮にある『熱海梅園である。来宮駅から伊豆スカイライン方面へ向かって、車で数分の場所にあるのだが、入口が小さく案内板も出ていないので少し判り難い。また駐車場の看板が出ているところは有料駐車場なので要注意。無料駐車場は、小さな川を挟んだ向かい側にあるのだが、何の表示もないので実に判り辛いのだ。私の場合は、たまたま地元の人に教えてもらったので助かったのである。
 入口は狭いのだが、園内はかなり広いので驚いてしまった。つまり道路と山に挟まれた細長い敷地なんだね。また奥行きが深いのは敷地だけではない。梅園といいながらも、紅葉が美しく、中央にある清流にかかる橋もなかなか風情がある。

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 また敷地内には、澤田政廣記念美術館、韓国庭園、足湯施設、中山晋平記念館などがあり、1年中飽きることなく散策することが出来るのだ。そして市営なので、入園料は無料(但し澤田政廣記念美術館は300円)というのがまた嬉しい。

 さて本日仕上げの宿泊先は、熱海を見下ろす高台にある大観荘という、画家横山大観ゆかりの老舗旅館である。私が泊ったのは新館のほうだが、12畳以上の部屋から熱海街の全貌が見渡せるオーシャンビューであった。さらに温泉の出る部屋付き豪華内風呂に入りながら、百万ドルの夜景を眺めたり、海を染めなが浮かんでくる朝日を拝むことが出来るのだ。またウォッシュレット装備のトイレが2ヵ所配備と、ほぼ完璧で文句のない造りとなっている。
 さらに敷地内に源泉を2本所有し豊富な湯量を誇っている。露天付き大浴場は新館に2個所、旧館に1箇所の計3箇所あり、これを男女入替えで使う仕組みになっている。旧館の風呂はやや古いが、庭園に隣接した露天風呂に趣きを感じた。また新館の上階にある風呂は、熱海が一望出来て朝日を拝みながら入浴出来るので3箇所の風呂の中では一番だろう。

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 また私は、臭いが充満して運ぶ間に鮮度の落ちてしまう部屋食は嫌いなのであるが、ここは完全個室のゆったりした食事処が完備しているから嬉しいのだ。そして品数豊富で品質が良く、見た目も美しく味も旨い創作懐石にも大満足だった。さらに朝食もバイキングではなく、同じ個室で地魚の塩焼きなどが運ばれてくるのだから嬉しさ倍増である。
 最後にサービス業の要であるとも言われる仲居さんの接客態度だが、これも文句なしに満点だった。食事のときもオプションの温床風呂への案内も全て時間どおり迎えに来てくれたし、チエックアウトのときも、車まで荷物を運んでくれたのである。合計7~8回は部屋を訪ねて行ったり来たり、とにかく至れり尽くせりで教育が行き届いているのだ。
 これでオプションも全て込み込みで2万円台前半という実にリーズナブルな料金なのである。なるべくいろいろな処を訪れたいというポリシーで旅をしているので、同じ旅館には滅多に泊まらないのだが、ここならもう一度来てもいいかなと思わせられてしまった。

 さて翌日は11時にゆっくりチェックアウトしたあと、伊豆スカイライン方面経由で十国峠を回ってから箱根に向かった。この季節は紅葉を訪ねて芦ノ湖周辺はごった返している。やはり熱海に比ベると、箱根のキャパは圧倒的に大きく都会の香りが漂っていた。芦ノ湖畔で行列の末、超満員の海賊船に乗船した。

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 紅葉は内側から観ても、陽の光を浴びていないため余り色づいていない。だから車で紅葉のトンネルを走っても、さほど綺麗に感じないものである。また運転しながらではゆっくりと周囲を観回す余裕もない。だからこそ、ゆっくりと船上から観る紅葉の美しさに価値があるのだと思う。
 日帰り可能な近場への旅であったが、ゆったりとまた豪華な気分に浸ることが出来、かなり癒された2日間であった。また交通費と時間がかからないのも魅力かもしれない。これからもたまにこうした旅をしてみようかな・・・。

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