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2009年12月の記事

2009年12月31日 (木)

アバター3D

★★★★☆

 趣味の問題もあるが、2009年を締めくくるべく、本年度NO1と言っても良いほど、素晴らしいエンターテインメント作品だった。SFとゲームとラブストーリーとアクションをミキシングした壮大なストーリーに加え、超美麗映像と大迫力音響のオンパレードに酔いしれるはずだ。

 そして何よりも凄いのは、ほとんど全編CGなのだが、全くCGを感じさせない驚異的なVFX技術!。さすが『タイタニック』のジェームス・キャメロン監督が、構想14年、製作にも4年以上の歳月を費やして、12年振りに発表した大作だけの価値はある。

 タイトルの「アバター」とは、ヤフーでもお馴染みだが、通常はネットワーク上で自分の分身として表示されるキャラクターのことを指す。本作においては、遺伝子操作で創られ、人間の意識でコントロール出来る異星人ナヴィのダミーのことをいう。
 そしてこのアバターが、パンドラ星での居住権を巡って対立する人間と異星人ナヴィとの調停役となるはずだった。だが強引に力づくでナヴィを排除しようとする軍人達により、その役割は微妙なものとなってしまう。

    Avatar_2

 3D映画であるが、あえて3Dで観る必要性は余り感じられなかった。撮影方法も3Dをほとんど意識していないため、『ファイナル・デッドサーキット』のように観客席に何かが飛び込んでくるようなシーンはほとんどない。どちらかといえば、異性人たちの住む森の緑葉樹の香るようなたたずまいを、立体的に表現することに気を配っているかのようだった。
 いずれにせよその映像美は、2Dであっても大きく損なわれるものではないはずである。また3Dというおまけに頼らずとも、その世界感やストーリーが優れているので、十分楽しめる作品に仕上っている。
 予告編でみるナヴィの姿は、多少気味が悪かったが、本作の中では全くそんな気分にはならない。むしろこのアバダーやナヴィ達に感情移入してしまうから不思議である。そのあたりは、劇団四季の『ライオンキング』などと同様なのだと考えて欲しい。

  この作品のストーリー展開や世界観は、『カスター将軍』やゲームの『パンツァードラグーン』と『イース』、さらには「宮崎アニメ」の影響が感じられる。また視点を変えれば、『エイリアン』、『ターミネーター』、『タイタニック』の全ての要素が詰まった作品とも言える。
 つまりジェームス・キャメロン監督の総括・集大成なのだ。それだけに渾身の叡智とパワーをピリピリと感じる作品に仕上がっている。細かいことは言わない。とにかく騙されたと思って、劇場に足を運んでほしい。

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ずっとあなたを愛してる

★★★★

 15年間の刑期を終えて、とりあえず妹の家に住むことになったジュリエット。罪状は子殺しであり、6才の息子を殺してしまったのである。しかし取り調べのときも、法廷においても、決して息子を殺害した理由を話さなかった。
 彼女の心の罪は、暗く閉ざされたまま、誰も近づくことを許さない。自分を慕って優しく世話をしてくれる妹にさえ、頑として心を開かないのだ。それを無理にこじ開けようとすると、むきになって牙を剥いてくるか、逃げ出してしまうのである。

      Zutto

 この手に負えない姉に対して、妹のレアは友人たちとの集りに姉を誘ったりして、辛抱強く姉の面倒をみる。そして姉が早く立ち直ってくれることを祈っている。その容貌も性格も、とても可愛い妹である。
 ほとんど会ったこもなかった姉。幼いときのわずかな記憶だけで、湧き出てくる妹の献身的な愛。三つ子の魂百までと言うが、星が降り注ぐような妹の愛こそ、このタイトルの本当の意味なのだろう。僕はそこに涙したのだ。
 ジュリエットを演じたクリスティン・スコット・トーマツの演技は、淡々とした中に凄まじい雷雨のような激しさを感じるほど見事である。だが余りにも重々しく暗過ぎて、観客たちは疲弊してしまう。だからもし妹レアの明かるさと、天使のような優しい息使いがなかったら、とても2時間近くこの映画を観ていられなかったかもしれない。

 さてどちらかと言えば、この作品は映画より小説としてじっくり味わったほうが、本当の感動とカタルシスを得られるような気がする。担当警察署員の自殺や母親との再会シーンなども、小説の世界であれば、かなりその意図するところが解明するはずである。
 また息子を殺した理由が、ラストに明かされるものの、それほど大きな驚きも感動なかった。その理由は、ジュリエットが医者だったという事実を知ったときに、誰にでも想像出来る範囲だったからである。
 母親として、一生癒せない心の傷がうずくところまでは判るのだが、なぜ真実を告白しなかったのか。ジュリエットの心情がよく理解出来ない。それは僕が男性だからなのであろうか…。

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2009年12月30日 (水)

アサルトガールズ 

★★

 押井守の原作・監督であり、アヴァロン』の世界を踏襲する作品と聞き、期待して劇場に足を運んだ。テアトル新宿は、押井ファンが押し寄せてきっと超満員だろうな、と思いきやかなり空席が目立った。
 やはりファンは良く知っているのだ。ファンを舐めてはいけない。これほど内容の薄い映画だったとは、本当にこれがあの「世界の押井守」が創った映画なのだろうか。

       Assaultgirls

 登場人物は、黒木メイサ、菊池凛子、佐伯日菜子、藤木義勝のたった4人でセリフも少ない。そのうえ舞台は荒涼とした山岳地帯のみで、飛び出してくる敵も「ウナギの親分」みたいな怪獣だけなのである。
 また長過ぎる英語のオープニングも、押井守の世界感を堪能するには十分だが、言葉ではなく映像で表現して欲しい。さらに戦闘シーンが少なく、登場人物がうろうろするだけの中盤シーンは眠気に襲われてしまうだけの代物だ。

 確かに邦画としてはCGの出来はまずまずだし、ステージの雰囲気も悪くはない。これが30分程度のミ二作品や、自主製作映画なら、きっと誰も文句は言わないだろう…。だから予告編に騙されたわけだが、世界の押井が創る作品ではなかった。
 これで押井守は、かなり彼自身の評価を下げてしまった気がする。やはり彼はアニメの世界で活躍するべきであり、実写映画を創るのは無理があるのかもしれない。

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2009年12月26日 (土)

トワイライト~初恋~

 だいぶ前からレンタル予約していた作品だが、やっと順番が回わって来た。余りにもレンタル中が長く、続編の『ニュームーン/トワイライト・サーガ』のほうを先に劇場で観てしまったのだ。
 『ニュームーン/トワイライト・サーガ』のレビューにも書いたが、初回作を観ずに続編を観るのは辛かったし、シリーズものは、何作重ねても初回作の感動には及ばないのが通例である。そのことを承知したうえで、観る順序を逆転した訳であるが、やはり思った通り初回作のほうが遥かに面白かった。

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 しかしながら、ネットでは初回作よりも続編のほうが遥かに評価が高い。これも結局は思った通り、初回作のときは無名だったロバートが、初回作のヒットで女性たちの注目を集めた結果が反映したのではないだろうか。つまり内容では初回作のほうが素晴らしかったのだが、続編では「ロバート命」の女性急増により、映画そのものの評価より、アイドルの人気投票化してしまったのだろう。
 さて本作の注目ポイントは、美しきバンパイアエドワードの超能力と、美少女との恋愛ゴッコである。超人と普通の人間との恋。まるでスーパーマンとロイス・レインといったのりで、懐かしさがこみあげてきた。
 異人との恋は魅力的でロマンチックなのだが、そこには数々の障害が並んでいる。それでもそれを乗り越えて成就する恋は、多くの女性たちのあこがれでありロマンでもあろう。ただかなり少女マンガ的な感性が塗り込まれているため、女性には十分満足出来るものの、男性にはやや物足りないかもしれないね。

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2009年12月23日 (水)

通勤地獄 バスかタクシーか

 最終バスの時間が23時だから、なるべくそれまでに帰ろうと考えているのだが、なかなか計算通りにはゆかない。残業ならタクシー代を請求するので、バス時間を気にするのは、帰りに一杯のときか、映画を観る場合に限られる。
 映画の場合はほとんど一人なので、ある程度の時間配分が可能だが、友人たちと飲む場合は、場が盛り上がれば、バスなどどうでも良くなるし、そうでなくとも自分の都合のよい時間に、「はいさようなら」と言って走って帰る訳にもゆかない。

   Taxy_2

 だから最終バスに乗れそうもないなと感じたときは、開き直ってそれから2杯くらいは余計に飲むことにしている。とにかく駅に着いたら、ちょうど最終バスが出てしまった、というのほど悔しいことはないからね。
 それから、ギリギリ間に合う時間というのはもっと嫌だなあ。電車がちょっと遅れれば間に合わないし、プラットホームからバス停まで走って行くのも辛いからだ。
 バスが終わればタクシーに乗るしかないのだが、不況のせいか最近は行列しなくてよいのがありがたい。バブルのときは、一時間以上待つこともザラであったが、最近は雨の金曜日でも、せいぜい15分程度待てば乗れてしまうから嬉しいね。
 このタクシーだが、時間併用なので同じ距離を走っても、微妙に料金が変化するのだ。運悪く信号待ちなどが多いと、2メーター位料金が高くなることがある。
 それでも大体は、あの辺りで降りれば間違いなく980円で収まるはずだ、というポイント地点があり、いつもそこで降りるのだが、今日は運悪く止まった瞬間に1メーター跳ね上がってしまった。
 たかが90円増えるだけ。たいした金額じゃないのだが、このときは猛烈に腹が立つんだな。

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2009年12月16日 (水)

ブラック会社に勤めてるんだが

★★★★

 2チャンネル風の書き込みサイトに、助けを求めているという設定は、あの『電車男』に似ているね。でもそれはほんの触りだけであり、ほとんどがブラック会社の中で主人公が先輩たちにいじめられたり、発奮したりする姿を描いている。
 正式なタイトルは『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』という、おそらく邦画史上最長の題名ではないだろうか。余りにも長過ぎてチケットにも、タイトルが半分しか印刷されていないのを見て苦笑してしまった。

   Black

 本作でいうブラック会社とは、優良企業と正反対の意味で、経営基盤が危うく、仕事が過酷で給料が安く、人間関係もグチャグチャの不安定企業を指す。
 さてそろそろ、ストーリーの中味をざっと話そうか…。高校中退で引きこもりニートのマ男君は、なんとかプログラマーとして零細IT会社に就職する。ところが入社初日からこき使われ、いじめられて無理難題を押しつけられるのだ。
 明らかに無理な納期と知りつつも、引き受けざるを得ない零細企業の厳しさ。これを必死になって、徹夜の連続で完了させたマ男。その実績を社長に買われ、彼は入社2週間で、いきなりプロジェクトリーダーに大抜擢されるのだが・・・。

 ITとは名前ばかりで、零細IT会社の多くは、大手では不採算で不幸率な不味い作業を引き受けることで成り立っている。給料も上がらず、残業代も付かず、劣悪な環境の中で徹夜を繰り返す。
 それでも彼等が辞めないのは、決して無能力だからではない。実は彼等の中にこそ、パワーと能力を合わせ持ったスーパーマンが多数存在しているものなのだ。
 彼等が零細企業で働いているのは、個性が強過ぎて大手でサラリーマンを続けることが出来ないからなのである。また会社が小さいほど、全体が良く見えて、何でも任せてくれるので、苦しいけれども仕事に充実感が湧くのだ。これは麻薬みたいなもので、やみつきになってしまうのである

 なぜそう断言出来るのかというと、実はまだ私が20代の頃、零細出版プロダクションに、数年間勤務していた経験があるからなのだ。こうした会社では、社長の経営手腕といえば、まず得意先とのコネを持っていること、それから個性豊かな社員たちをおだてて、かなりの仕事を任せて、安い給与で上手にコントロールすることに尽きる。
 この作品のブラック会社も、まさにその通りだったので苦笑してしまった。この原作を書いた黒井勇人氏も、こうしたブラック会社に勤務していたのかもしれないね。
 低予算映画ではあるが、なかなか面白く、共感出来る部分も多かったな。ただ大企業しか知らないサラリーマンには、縁のない話であり、共感も得られないかもしれない。

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2009年12月 9日 (水)

運命じゃない人

★★★★☆

 2005年カンヌ国際映画祭評論家週間で4賞を受賞した話題作。だが自主製作映画という趣きの低予算作品で、無名の俳優と僅かな映画館での上映に限定されていたため、DVD化されるまでは、ほとんどその存在さえ知らなかった。話の内容は、どこにでもいる平凡なサラリーマンの一晩の体験という、シンプルな異色コメディーだ。

運命じゃない人 [DVD] DVD 運命じゃない人 [DVD]

販売元:エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
発売日:2006/01/27
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 ところが、ところがである。これがとてつもなく面白かったのだ!。男に捨てられた女、女に逃げられた男、探偵をしている親友、逃げた女の愛人であるヤクザの組長、そして逃げた女。この5人それぞれの視点でストーリーは時間を遡ったり、パラレルに進んだりしながら、がっちりと一つの輪のように繋がってゆく。
 この異なった視点とフラッシュバックによって、それまで謎めいていた事象が少しずつ解明されゆくのだ。玉手箱を開けたようなその道筋が楽しいし、それまでの恐怖感が苦笑に変わって、一人ほっとしたりする。
 なんと素晴しいアイデアと脚本力ではないか!。低予算でもこれだけの作品が創れるのだから、やはり映画は金だけじゃないということを再認識させられた。
 それからラストは、エンディングクレジットが終わるまでしっかり観よう。いかにも終了したかのような仮エンドがあり、そのあとに気になっていたシーンが入るからだ。 この本当のラストシーンは、たぶん賛否両論で、評価が真二つに別れるだろう。僕的には良かったのではと思う。
 というのも、あのラストシーンの彼女の行動は、二つの理由が考えられるからである。具体的に言うとネタバレになるので、はっきり書けないのが辛いのだが、是非DVDを観て確認して欲しい。

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2009年12月 6日 (日)

総合格闘技もそろそろですね

  僕は幼稚というか素直というのか、それとも頑固で、人のいうことを聞かない性分なのでしょうか。だから人になんと言われようと『プロレス最強論』を、信じてやまなかったアホな青年時代が相当期間ありました。
 当時はアンドレ・ザ・ジャイアントという223センチ250キロという化け物のようなレスラーがいて、世界で一番強いと思い込んでいました。そして次はアンドレと互角の戦いを演じたスタン・ハンセンで、三番目は我らがアントニオ猪木だったのです。

 その後、猪木の衰えと、佐山、前田、長州らの造反があり、多数のプロレス裏話本なども出版されるに及んで、さすがの僕も一歩おいて、冷やかな目でプロレスを見るようになってしまいました。
 それでも、UWF、パンクラス、リングスなどの強さと、プロレスラーの強靭な体力を信じていたのですが、これらの神話を全てぶち壊したのが、バリー・トゥードと呼ばれる、殴る・蹴る・投げる・きめるの、全て許容した『総合格闘技』の登場でした。

   Photo_3

 さらにプロレス神話の崩壊を決定的にしてしまったのが『高田VSヒクソン』戦と、『高田とプロ野球選手』との綱引きです。ともに高田は、いとも簡単に敗れてしまい、全国的にプロレスラーが、本当は余り強くないことを証明してしまったのであります。
 しかも当時高田は、元横綱の北尾や、猪木を子供扱いしたビッグバン・ベイダーに完勝し、史上最強の名をほしいままにしていたからたまりません。従って、我々アホなプロレスファンは、激しいリバウンド・ショックに襲われたものです。
 そしてプロレスが大恥を掻いた『高田VSヒクソン』戦が、その後日本での総合格闘技のメッカとなった『PRIDE』となり、以後そのリングの中で、何人ものプロレスラーが醜態を晒す舞台となってしまったのであります。

 この総合格闘技、初めの頃は関節技が主流で、打撃系の選手は全くいいところなく敗退していました。ところが、その後に打撃系の選手が寝技と関節技の防御方法を覚え、そのスピードと俊発的打撃パワーで組技系の選手を圧倒するようになってしまったのです。
 その幕開けがイゴール・ボブチャンチンであり、ミルコ・クロコップがその傾向を完璧なものにしてしまった。更にそのあとに、打撃に加えて異常なタフネスさを持つ、マーク・ハントが総合ルールで、ミルコ超えを果たしてしまったのです。本来この役割は、PRlDEの舞台で恥を掻かされ続けたプロレスラーが果たすべきだったはずなのに・・・ かくしてプロレスは、さらなる衰退の道を歩み続けるか、小川のハッスルのように、コメディアンとして生き残る選択肢しかなくなってしまいました。

 Xmasda

 ところが最近の総合格闘技は、裸の男二人がリング上で上になったり下になったり、もみ合って、ダダッ子のようにパンチを繰り出すばかりで、詰まらない事このうえないのであります。やがてこの退屈な格闘技が、見放されるのは時間の問題でしょう。
 いずれにしても、日本人のパワーと体力では、ヘビー級の外人には勝てっこありません。それに一億総中流サラリーマン化で、ハングリー精神を持っている男が、ほとんどいなくなったのも事実であります

。国技の相撲が外人に乗っ取られてしまった現在、日本人が格闘技には不向きな人種であることに、異を唱える人は少ないでしょう。
 中・軽量級では、そこそこ活躍する選手もいますが、それは彼等が強いというより、欧米人に小さな人が少ないからではないでしょうか。

 いずれにしても、やはり格闘技は無差別級で勝てなくては、世界一を名乗れませんよね。だから日本人やプロレスラーが活躍しない退屈な格闘技は、そろそろ終焉のときなのかもしれません。
 もともとプロレスとは、その退屈感を観客に与えないために工夫された、擬似格闘技だったのですが・・・総合格闘技の台頭により、プロレスがネタバレして衰退し、次はプロレスの衰退のため、退屈極まりない総合格闘技が衰退するという皮肉な巡り合わせをたどることでしょう。
 つまり共倒れ状態です。そのあとは外国人に制覇された相撲が、琴欧州など美男力士の台頭で、従来のカッコ悪いというイメージを払拭し、突然爆発的な大ブームを作るのではないかと、密かに期待していました。ですが結局現実は、圧倒的な強さを誇るモンゴル勢に、角界は乗っ取られてしまい、もう日本人の出る幕はありません。
 子供の頃から、格闘技の魅力に翻弄され続けられた私ですが、そろそろここらで、格闘技にはおさらばするしかないのでしょうね。寂しいなぁ。

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2009年12月 5日 (土)

ニュームーン/トワイライト・サーガ

★★★

 続編なので、第1作の『トワイライト~初恋~』を観ておこうと思ったのだが、いつもレンタル中でとうとう第1作を観ないまま本作を観てしまった。それが致命傷だったのか、この物語のバックボーンがよく理解出来ず、筋書きもバラバラのような気がして、どうしても感情移入することが出来ないのだ。

   Newmoon

 それに本来こうしたファンタジー映画は、初回作ではその斬新な展開に心を打たれるものであり、続編にはすでに驚きがないだけ、面白味が薄れるはずである。だから後先になるが、必ず『トワイライト~初恋~』をレンタルして、第1作の驚きに触れてみようと思うのだ。
 それにしても、ヤフー掲示板の評価が異常に高いのが解せない。第1作が3.8なのに、2作目の本作はなんと4.4の超高得点なのである。通常のシリーズものでは、第2作は駄作に終わるのが一般的であるが、一体どうしてしまったのだろうか。どう考えても、それほどの高評価を付けたくなる作品とは思えないのだが・・・。
 確かに狼人間のところは面白かったが、狼人間そのものは、かつて何度も映像化されているので、それほどの驚きには繋がらない。それから好みの問題だけど、僕にはヒロインの顔と性格が、いまいち好きになれないのだ。このヤフーパワーの源は、ロバート命」の若い女の子たちのラブコールなのだろうか。そういえば劇場の中は、若い女の子の熱い視線で溢れ返っていたよな。

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2009年12月 2日 (水)

熱海への温泉と紅葉の旅

 熱海といえば忘年会や社員慰安旅行といったイメージが強烈で、個人的に宿泊したことはなかった。考えてみると、東京から近くて、近場の漁港で水揚げされた新鮮な海の幸が食ベられるのだから、箱根や湯河原と並ぶ好立地条件の温泉地なのである。だが団体旅行と宴会というイメージが根深かく、個人には敬遠されてしまっていたのだろう。
 また旅館側も効率の良い団体客に頼り過ぎていたかもしれない。しかしバブル崩壊と、社員慰安旅行そのものを好まない時代を迎え、一時は経営が行き詰まって倒産した大手旅館などが相次いだ。
 だが熱海も指を加えて衰退してゆくのを待っているわけではない。まだ熱海城や秘宝館のような時代遅れの観光施設も残っているものの、懸命にイメージチェンジを計かっている状況も垣間みることが出来る。

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 そうした施設の代表的なものが、『MOA美術館』、『起雲閣』、『熱海梅園』などであろう。『MOA美術館』は、世界救世教の教祖・岡田茂吉の蒐集した日本・東洋の古美術品の展示が中心になっている美術館であり、財団法人エム・オー・エー美術・文化財団が運営している。またMOAのネーミングの由来はMuseum of Artではなく、Mokichi Okada Associationの頭文字だそうだ。 ここに関しては、数年前に訪れたことがあるため今回は敬遠し、まず『起雲閣』のことを紹介したい。

 『起雲閣』とは、熱海のほぼ中心地にある老舗旅館であったが、平成12年の廃業にあたって熱海市が買収し、熱海市指定有形文化財として一般公開している観光施設なのである。たかが老舗旅館とバカにしてはいけない。もともとは大正時代に 根津財閥の根津嘉一郎により建築され、岩崎別荘、住友別荘とならぶ熱海三大別荘の一つだったという。

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 その大正浪漫あふれる建物や縁豊かな庭園もさることながら、宿泊客には山本有三、志賀直哉、谷崎潤一郎、太宰治、舟橋聖一など日本を代表する文豪たちにも愛されていたようだ。そして500円の入館料を払えば、見事な庭園をぐるりと囲むこの和洋折衷の名邸を、ゆっくりと見学できるのである。熱海に来たら、是非ここは外さずに訪ねて欲しい。

 次に紹介したいのが、来宮にある『熱海梅園である。来宮駅から伊豆スカイライン方面へ向かって、車で数分の場所にあるのだが、入口が小さく案内板も出ていないので少し判り難い。また駐車場の看板が出ているところは有料駐車場なので要注意。無料駐車場は、小さな川を挟んだ向かい側にあるのだが、何の表示もないので実に判り辛いのだ。私の場合は、たまたま地元の人に教えてもらったので助かったのである。
 入口は狭いのだが、園内はかなり広いので驚いてしまった。つまり道路と山に挟まれた細長い敷地なんだね。また奥行きが深いのは敷地だけではない。梅園といいながらも、紅葉が美しく、中央にある清流にかかる橋もなかなか風情がある。

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 また敷地内には、澤田政廣記念美術館、韓国庭園、足湯施設、中山晋平記念館などがあり、1年中飽きることなく散策することが出来るのだ。そして市営なので、入園料は無料(但し澤田政廣記念美術館は300円)というのがまた嬉しい。

 さて本日仕上げの宿泊先は、熱海を見下ろす高台にある大観荘という、画家横山大観ゆかりの老舗旅館である。私が泊ったのは新館のほうだが、12畳以上の部屋から熱海街の全貌が見渡せるオーシャンビューであった。さらに温泉の出る部屋付き豪華内風呂に入りながら、百万ドルの夜景を眺めたり、海を染めなが浮かんでくる朝日を拝むことが出来るのだ。またウォッシュレット装備のトイレが2ヵ所配備と、ほぼ完璧で文句のない造りとなっている。
 さらに敷地内に源泉を2本所有し豊富な湯量を誇っている。露天付き大浴場は新館に2個所、旧館に1箇所の計3箇所あり、これを男女入替えで使う仕組みになっている。旧館の風呂はやや古いが、庭園に隣接した露天風呂に趣きを感じた。また新館の上階にある風呂は、熱海が一望出来て朝日を拝みながら入浴出来るので3箇所の風呂の中では一番だろう。

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 また私は、臭いが充満して運ぶ間に鮮度の落ちてしまう部屋食は嫌いなのであるが、ここは完全個室のゆったりした食事処が完備しているから嬉しいのだ。そして品数豊富で品質が良く、見た目も美しく味も旨い創作懐石にも大満足だった。さらに朝食もバイキングではなく、同じ個室で地魚の塩焼きなどが運ばれてくるのだから嬉しさ倍増である。
 最後にサービス業の要であるとも言われる仲居さんの接客態度だが、これも文句なしに満点だった。食事のときもオプションの温床風呂への案内も全て時間どおり迎えに来てくれたし、チエックアウトのときも、車まで荷物を運んでくれたのである。合計7~8回は部屋を訪ねて行ったり来たり、とにかく至れり尽くせりで教育が行き届いているのだ。
 これでオプションも全て込み込みで2万円台前半という実にリーズナブルな料金なのである。なるべくいろいろな処を訪れたいというポリシーで旅をしているので、同じ旅館には滅多に泊まらないのだが、ここならもう一度来てもいいかなと思わせられてしまった。

 さて翌日は11時にゆっくりチェックアウトしたあと、伊豆スカイライン方面経由で十国峠を回ってから箱根に向かった。この季節は紅葉を訪ねて芦ノ湖周辺はごった返している。やはり熱海に比ベると、箱根のキャパは圧倒的に大きく都会の香りが漂っていた。芦ノ湖畔で行列の末、超満員の海賊船に乗船した。

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 紅葉は内側から観ても、陽の光を浴びていないため余り色づいていない。だから車で紅葉のトンネルを走っても、さほど綺麗に感じないものである。また運転しながらではゆっくりと周囲を観回す余裕もない。だからこそ、ゆっくりと船上から観る紅葉の美しさに価値があるのだと思う。
 日帰り可能な近場への旅であったが、ゆったりとまた豪華な気分に浸ることが出来、かなり癒された2日間であった。また交通費と時間がかからないのも魅力かもしれない。これからもたまにこうした旅をしてみようかな・・・。

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