2012
★★★☆
マヤ暦終末説によると、2012年12月21日に惑星直列と太陽フレアの影響で地球の温度が異常に上昇し、地震・津波などの大規模な地核変動が起こり、地球は終末を迎えるという。これは過去に何度も起きていて、水没したアトランティス大陸もその一例だというのだ。
この作品では、その2012年に起こる地球終末の日を生き抜こうと、必死で自然に立ち向かう人類の姿を描く。ほとんどCGで創りあげたとはいえ、ともかくいまだかつてない程、もの凄い映像のオンパレードなのである。
火山の爆発、地割れ、モスクの崩壊、ロサンゼルスの消滅、そしてチベットまでも水没し、北極と南極が入れ替わってしまう。こうなったら地上の人類は誰も生き残れるはずがない。
ところがこの事態を数年前に予測したアメリカ政府は、世界の主要国と共同で『方舟』を創るのである。そう、『鋼鉄製ノアの方舟』で人や動物を守ろうと、極秘特別プロジェクトが発動するのだ。
あらましだけをまとめると、神がかりで壮大な展開なのだが、ストーリーの狂言回しが、離婚した売れない作家という設定がいただけない。どちらかというとコミカルムードなこの男が、別れた女房と子供たちを助けようと、ドタバタアクションを繰り返す。このギリギリ・ドタバタアクションは、まるでインディ・ジョーンズ、ハムナプトラなどの冒険アドベンチャーそのもので、パニック映画としては場違いな異臭を感じた。
そしてこの男は、あちらにピョンこちらにピョンと、なかなかしぶといというか運が良過ぎるのだ。そして散々仲間に助けられた挙句、助けた仲間は死んでしまい、自分は家族を取り戻すという、人をバカにしたスーパーラッキーマンぶりに腹が立ってくる。
また黒人地質学者にいたっては、正義ぶるのはいいが、だからといって、自分の乗船権利を譲るわけではなく、しまいには大統領の娘をものにしちゃうのだからたちが悪いよね。いつもながらの事だが、どうしてアメリカ人は父と息子の絆とか、自分にだけ都合のよい正義を振りかざすのだろうか。
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2012マヤ・カレンダーの秘密 [DVD] 販売元:ビデオメーカー |
いろいろ突っ込み所の多い作品ではあるが、とにかく史上最大規模のVFX技術にだけは脱帽するしかない。もしこの映画を観るならば、決してDVDで観てはいけない。やはり劇場の大画面と7.1chの大迫力音響設備が必須でなのである。
破格の製作費2億ドルにも驚くが、それ以上に、その製作費をわずか3日間の興行収入で回收したという、ハリウッドの圧倒的キャパには土下座するしかないね。
それにしても2012年12月といえば、あと3年後に迫っているじゃないか。また書店には2012年関連の書籍が山積みだし、来年には『アルマゲドン』のマイケルべイ監督、『2012 : The War for the Souls』の上映も予定されている。
『ノストラダムスの大予言』にはだまされたが、2012年はもう少し科学的だし、もしかすると今度こそ本当に地球壊滅の日がやってくるかもしれない。…そんな気弱な人々をパニックから救うためか、NASAが2012年地球滅亡説を否定するという異例の声明を発表しているという。こんなことを聞くと、逆にアメリカ政府は既に2012年に地球が滅亡することを知っていて、あわてて否定しているのではないかと勘ぐってしまうよな。
だが某宇宙物理学者によると、惑星直立や太陽フレアよリも、巨大隕石落下による地球壊滅のほうが現実的であるという。そして2036年4月13日に、アポシスという小惑星がカムチャッカ半島に落下する。そうすると少なくとも日本列島の太平洋側は完璧に壊滅するらしい。なんだかこちらの説のほうが恐ろしくなってきたが、もしその時も生きていたら諦めるしかないね。
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