DーWARS ディー・ウォーズ
★★
主な舞台はロサンゼルス、主演はアメリカ人、またSFXも『トランスフォーマ』や『スパイダーマン』を手掛けたスタッフと、全てアメリカづくしの韓国映画である。さすがハリウッド資本が入っているだけに、CGや戦闘シーンは抜群の出来であるが、ストーリー展開は「ほんまにもうー、メチャクチャでごじゃりまする」。
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まるで小学生が創ったような脚本で、恐竜を操る中世の騎士に、アメリカ軍隊が翻弄されるという荒唐無稽で、全く現実感のない狂気の物語なのだ。それにしても、こんな映画に大金をつぎ込むハリウッド資本が恐ろしいね。
そしてその見事なSFXシーンも、『GODZILLA』、『ハムナプトラ』、『キングコング』、『ロード・オブ・ザ・リング』などの焼直しに過ぎない。ただラストの、龍への変身と昇天シーンだけは、東洋的で美しいCGだったな。
せっかく『グエムル~漢江の怪物~』で好評を得た韓国怪獣映画だったのだが、この一本で再び『ヤンガリー』の世界に逆戻りしてしまった。怪獣映画はSFXにさえお金をかければ良いという発想は、もう過去のものである。高度なSFXを見慣れてしまった観客にとっては、SFXが素晴らしいのは当り前。脚本や演出、登場人物などに魅力を感じなければ評価されない時代なのだ。
そうした時の流れを掴めないこの監督の罪は大きい。これでは、単に怪獣オタク監督としか言いようがないし、韓国映画界にとってもイメージダウンの被害は甚大なはずである。
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