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2009年10月 5日 (月)

色即ぜねれいしょん

★★★☆

 みうらじゅんの自伝風青春小説の映画化である。彼は1958年生れだから、彼の青春時代といえば、1970年代のお話であり、スクリーンの風景や服装はなんとなくダサイ。まさにおじさんの創った青春映画という雰囲気である。
 主人公の乾純は、ボブ・ディランにあこがれ、ギターで何十曲も自家製ロックを作っていたが、未だに他人の前で歌ったことがない。そんなある日、フリーセックスの島だと友人に誘われて、フェリーに乗って隠岐島のユースホステルに向かうのだった。

          Shikisoku

 この年代の男子の脳みそは、90%がセックスで固まっており、悪気はないのだが、なんでもかんでもそこに結びつけないと気が済まないのだ。まあ、自分の青春を振り返っても、なんとなく分かる気がするのが怖いよね。
 おかん役は堀ちえみで、昔アイドルだった頃は余り可愛いと思わなかったのだが、中年のおかん役をしてみるとメチャ可愛いので驚いてしまった。そしておとん役のリリー・フランキーは、ほとんど無口なのだが、肝心なときにポツリとカッコ良いセリフを吐く。良い役だね。

 高校の仲間たちは余りパッとしないが、ヒッピーの家庭教師や、ユースホステルのヒゲゴジラといった兄貴たちが魅力的である。そしてユースで知り合ったオリーブ役の臼田あさ美ちゃんが最高!

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 明るくて優しくて、そのうえ憂いがあってイロッぽいのだ。まさに男性のあこがれを集約したような女の子を演じていたな。あの京都でのデートシーンは、ドキドキはらはら、そして最後はとても切ないね。僕ならあんな分かれ方をしないけどなぁ~と思いつつも、おかんとおとんの顔が浮かんでくるので仕方ないか。
 そしてなんといっても圧巻は、ラストの文化祭でのロック演奏シーンだろうな。いゃ~あ、とにかく良くやったよ。主演の純くんを演じた新人の渡辺大知に拍手・拍手。
 ただ未だにどうしても意味不明なのが、恭子が白血病で死ぬオープニングシーンである。これがどう考えても本編とは結合しないのよね。

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コメント

亮さんこんにちは、いつもありがとう
青春映画ですが、今時の青春ではなく、おじさん達の青春時代ですね。
それでも、脳みそがエッチだらけなのと、ロックに夢中ということは、今も昔も同じなんですね。
DVDまではかなり時間がかかりそうですが、是非観てみて下さい。

投稿: ケント | 2009年10月10日 (土) 11時15分

こんにちは。
この映画、観たい!と思っていたのですが、
まだ見れてません。
どうも、このままだとDVD待ちになりそうです。
高校の頃のあの感覚に戻りたいのに・・・
全てがエッチに結びついた、あの青春の日々に。

投稿: | 2009年10月10日 (土) 07時43分

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この『色即ぜねれいしょん』の原作者、みうらじゅんの話を聞くのが好きだ。彼の目のつけどころのユニークさであったり、とことん追求するマニアックな姿勢であったり、いつも興味惹かれると同時に感心させられる。加えて彼の飄々としたトークには思わず笑みがこぼれてしまう。みうらじゅんの場合、同じことでも活字で読むよりも本人のトークを聴く方が圧倒的に面白いので、彼の本はあまり持っていない。『色即ぜねれいしょん』も小説は読んでいないが、彼の語りで似たようなことをラジオで聴いたような気がする。京都にある仏教系私立男子校に... [続きを読む]

受信: 2009年10月 5日 (月) 21時50分

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