レッドゾーン
映画化されたときは余り興味の湧かない作品だったので、つい映画館に行きそびれてしまった。だがこの本に偶然出会って、その内容の凄さに舌を巻いた。上下二巻に分冊した内容の濃い重量感のある小説ではあるが、まるで実話のようなシリアスなストーリー展開に心を奪われ、あっという間に読破してしまった。
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レッドゾーン(上) 著者:真山 仁 |
タイトルのレッドとは、中国を指しているのだろうか、始めから終わりまで、中国という大国の驚くべき脅威をひしひしと感じさせてくれる。この国の外貨準備高は、2兆ドルをはるかに超える巨額に達しており、その全てを使い切ることも躊躇しないというのだ。小心者の日本人には、とても考えられない壮大な大陸的な発想なのか、それとも自已の利益のためなら、国ぐるみで何でも行う赤い悪魔なのだろうか。
ストーリーのほうは、この巨人中国が日本最大級の自動車メーカーであるアカマ自動車を買収しようと画策するところから始まる。これを阻止しようと必死で対抗策を練るアカマの経営者たち。そして日本に絶望したサムライファンドの鷲津政彦は、どらら側につくのだろうか。
策略と裏切りが渦巻くハゲタカ集団たちの緊張感みなぎる戦いを、リアルにそしてパワフルに描いた経済小説である。なお映画のほうは『ハゲタカ』というタイトルで上映されているが、内容は著者の同名小説ではなく、本作をアレンジしたものなので間違いなきよう。
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