« トランスポーター3 | トップページ | BALLAD 名もなき恋のうた »

2009年9月10日 (木)

南極料理人

★★★★

 南極のふじ基地で働く8人の隊員の日常を描いただけのシンプルなお話。このふじ基地は、ペンギンもアザラシも住めないほど寒くて、何もない南極の奥地なのである。
 従って、この退屈な日常を救えるのは、食事の楽しみを置いてはない。その大任を受け妻と娘を残して、はるばる南極まで単身赴任でやってきた西村。そしてこの西村に扮して熱演したのが、最近人気急上昇中の堺雅人である。

     Nankyoku

 それにしても堺雅人の包丁さばきやおにぎりの握り方は、なかなかサマになっていたね。撮影前にかなり練習したそうだが、あの手付きは努力だけではなく、天性のものではないだろうか。
 また作られる料理のほうも、フレンチからラーメンまでいろいろあって、映画を観ていてお腹が鳴りそうだった。さらには普段は絶対にありえない「伊勢えびのエビフライ」には、思わず吹き出してしまったな。
 とにかくなにもない南極基地でのお話だけに、ストーリーのほうも作りようがない。時々家族のことを思い出すシーンが挿入される位で、あとは観ているほうもつい料理だけが楽しみになってしまう。どちらかというと南極版の『めがね』といったところか。
 淡々とそして時々おバカな行動を繰り返す男8人。やはり女がいない映画は華がない。それに料理を食べたあと、誰も「美味しい」と言わないのだ。その二点が不満だったが、最近はこうした地味な癒し系作品が好まれるようである。

最後にクリックしてランキングを確認してくれると嬉しいな↓↓↓

人気blogランキングへ

↓ブログ村とクル天↓もついでにクリックお願いします(^^♪

にほんブログ村 映画ブログへ

| |

« トランスポーター3 | トップページ | BALLAD 名もなき恋のうた »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

流石埜魚水です、初めまして。長崎俊一監督「西の魔女が死んだ」をブログにアップロードしました。

私は、この映画を三つの視点から観賞したいです。

1)まず初めに、この映画「西の魔女が死んだ」は、女の子=少女のホルモンの浮遊と成熟、思春期の逸脱と成長の複雑怪奇な心のブルーの問題を表現した映画ではないでしょうか…。
女の子の思春期は生理が始まり、成熟した「女の身体」へ脱皮するためのホルモン分泌が始まり、女へ変身・脱皮する、危険で不安定な人生の成熟期の入り口です。

2)次にこの映画を「おばあちゃん映画」としてアプローチしたいです…。おばあちゃんが孫を育てるというストーリのヒット映画が数本あります。お笑いの島田洋七が、自伝的な幼年期を書いた小説を映画化した「佐賀のがばいばあちゃん」もその一作でした。細田守監督のアニメ映画「サマーウォーズ」もまた「おばあちゃん映画」ではないでしょうか。人類学者の長谷川眞理子さんは、…おばあさんの知恵や経験を生かすことで人類は繁殖成功度を高められた…、おばあちゃんの存在が人類を繁栄させた…という、「おばあさん繁栄」仮説を支持しています。育児ノイローゼに陥った母親が、子どもを虐待したり、殺したり、育児放棄したり社会問題化していますが、おばあちゃんの存在と役割をもう一度見直そうとする映画ではないでしょうか…。

3)映画「西の魔女が死んだ」の原作者、梨木香歩さんは、絵本も出版されている童話作家ですが、童話=絵本と見做して、柳田邦男が提唱している童話=絵本的世界の効用、「感情の分化」」を促すものとして、この映画を見たいです。

是非とも一度私のブログを覗いて下さい。時々情報交感しましょう。そして読者になって下さい。
コメントいただいたならば、必ず返事を書きます。

投稿: 流石埜魚水 | 2009年9月11日 (金) 05時37分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 南極料理人:

» 『南極料理人』 [ラムの大通り]
-----これって、昨年度の映画賞を総ナメにした堺雅人が 南極ドームふじ基地で、8人の男たちのために料理を作るって話だよね。 オモシロそうな、そうでもなさそうな…。 「うん。確かにイメージがつきにくいよね。 この映画では、その舞台がほとんど難局に限られている。 周りはペンギンもアザラシもいない真っ白な世界。 開かれているとはいえ、一種の密室劇だからね。 こういう映画の成功のカギは、 一にも二にも役者の力量にかかっているといっても過言じゃないかも…」 ----そう言われてみると、 けっこう、個性的な役... [続きを読む]

受信: 2009年9月10日 (木) 20時34分

» 『南極料理人』 [京の昼寝〜♪]
□作品オフィシャルサイト 「南極料理人」□監督・脚本 沖田修一 □原作 西村 淳 (「面白南極料理人」新潮社刊)□キャスト 堺 雅人、生瀬勝久、きたろう、豊原功補、高良健吾、西田尚美、古舘寛治、黒田大輔、小浜正寛、小出早織、宇梶剛士、嶋田久作■鑑賞日 8月23日(日)■劇場 TOHOシネマズ川崎■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)<感想> ある日突然南極観測隊への参加を命じられても、なんで僕なんだって思ってしまうのが普通。 子供の頃から南極観測隊を夢見て、その夢が目前で事故ってし... [続きを読む]

受信: 2009年9月10日 (木) 21時08分

» *南極料理人* [Cartouche]
{{{   ***STORY***              2009年  日本 海上保安庁の料理担当である西村は、南極ドームふじ基地に派遣される。ペンギンやアザラシはおろか、ウィルスさえ生存できない極寒の地では、楽しみと言えば食べることだけ。観測隊員のために西村は、時に贅沢な食材を使い、娯楽の少ない彼らをもてなしていた。日本から遠く離れた西村の心の支えは家族。しかし、ある日娘から「お父さんがいなくなってから毎日が楽しくて仕方ありません」というファクスが届き、ショックを受ける。      go..... [続きを読む]

受信: 2009年9月10日 (木) 21時35分

» 南極料理人 [LOVE Cinemas 調布]
実際に南極観測隊の調理担当でドームふじ基地で越冬した西村淳のエッセイを映画化。主演は『ジェネラル・ルージュの凱旋』の堺雅人。他にも現在『山形スクリーム』が公開中の生瀬勝久、きたろう、高良健吾、豊原功輔ら個性的な俳優が出演。監督はこの作品が商業長編デビュー作となる沖田修一。越冬隊の毎日を、ユーモラスに描いたハートフルドラマです。... [続きを読む]

受信: 2009年9月10日 (木) 21時43分

» 「南極料理人」レビュー [映画レビュー トラックバックセンター]
映画「南極料理人」についてのレビューをトラックバックで募集しています。 *出演:堺雅人、生瀬勝久、きたろう、高良健吾、豊原功補、西田尚美、古舘寛治、小浜正寛、黒田大輔、小野花梨、小出早織、宇梶剛士、嶋田久作、他 *監督・脚本:沖田修一 *原作:西村淳 感想・評価..... [続きを読む]

受信: 2009年9月11日 (金) 06時56分

» 【南極料理人】 [日々のつぶやき]
監督:沖田修一 出演:堺雅人、生瀬勝久、きたろう、高良健吾、豊原功補    おいしいごはん、準備中。 「海上保安庁で調理担当だった西村は南極のドーム基地に単身赴任することになった。 生物は全くいない、ウイルスさえ生きられない極寒の地でたった8人だけ... [続きを読む]

受信: 2009年9月11日 (金) 10時17分

» 南極料理人 [象のロケット]
1997年、海上保安庁に勤務する西村は、南極ドームふじ基地に料理担当として派遣される。 昭和基地から1000キロも離れた内陸の山の上に位置し、ペンギンやアザラシはおろか、ウィルスさえも生存できないマイナス54℃の極寒地で、8人の南極観測隊員たちは1年半もの共同生活を送ることになった…。 究極の単身赴任物語。 ≪おいしいごはんが、待ってます。≫... [続きを読む]

受信: 2009年9月11日 (金) 12時55分

» 南極料理人 [柿の種と暮らす日々]
最近は映画館で時間があるときにひとりで見に行くことがあります。その中で『南極料理人』は声を出して笑えて楽しかったです☆料理は『かもめ食堂』のフードコーディネータの方が担当だったのでやっぱりおいしそうに映っていました... [続きを読む]

受信: 2009年9月11日 (金) 18時42分

» 「南極料理人」 究極の単身赴任 [はらやんの映画徒然草]
今回のサブタイトルは、本作「南極料理人」の予告の中で使っていたコピーです。 もう [続きを読む]

受信: 2009年9月12日 (土) 16時40分

» 「南極料理人」:大島一丁目バス停付近の会話 [【映画がはねたら、都バスに乗って】]
{/kaeru_en4/}ハトにエサをやるのはまずいかもしれないけど、南極観測隊にはエサをやらないとな。 {/hiyo_en2/}エサ?お国のために極地でがんばっている人たちにエサとは失礼でしょ。 {/kaeru_en4/}あ、これは失言。でも、「南極料理人」に出てくる観測隊員は、探検家というより、我々と変わらない、ごく一般の男たちに見える。 {/hiyo_en2/}たしかに、みんな自動車会社とか通信会社とかから派遣された、ただのサラリーマンだもんね。 {/kaeru_en4/}そういった混成部隊... [続きを読む]

受信: 2009年9月12日 (土) 17時43分

» 南極料理人 [だらだら無気力ブログ]
南極観測隊に料理人として参加してドームふじ基地で越冬した西村淳の エッセー「面白南極料理人」を映画化。 家族や恋人と離れ、ペンギンもアザラシもウイルスさえもいない過酷な環境の 下で共同生活を営む8人の男たちの人間模様を描く。 主演は堺雅人で共演に生瀬勝久、..... [続きを読む]

受信: 2009年9月13日 (日) 11時29分

» ラーメン、から揚げ、えっびフライっ!(笑) ~「南極料理人」~ [ペパーミントの魔術師]
なんでワルキューレでこんなに笑えるかな~(爆) 予告編見すぎ? 究極の単身赴任は可愛い動物どころかウイルスもいない場所。 電話は恐ろしく高い。娯楽施設も家族からも離れて それはそれは過酷な1年強。男8人のむさい生活。(笑) 好きな仕事だとしてもその期間が終わるま..... [続きを読む]

受信: 2009年9月13日 (日) 16時03分

» 南極料理人 [映画的・絵画的・音楽的]
 「南極料理人」を渋谷のヒューマントラストシネマで見てきました。  この映画は、むしろ押しつけがましいストーリー展開がほとんどないために、逆に芸達者な俳優たちが持っているそれぞれの味が十分出ることとなり、見ながら至極楽しい時間を過ごすことが出来ました。  なかでも、今や注目度が非常に高い堺雅人の演技は出色でした。“薄笑いをしているような顔つき”が嫌だという向きもありますが、この映画では、かえってそれが効果的となっています(彼の出演した映画では、「ジェネラル・ルージェの凱旋」や「ジャージの二人」で... [続きを読む]

受信: 2009年11月19日 (木) 06時02分

» 「南極料理人」 [心の栄養♪映画と英語のジョーク]
またお腹グーな映画に出会った^^ [続きを読む]

受信: 2010年2月25日 (木) 18時40分

» 南極料理人 [むーびーふぁんたすてぃっく]
南極料理人 [DVD] 「南極料理人」 感想 日本映画独特の空気感を持つ映画 略して、「空気映画」w この手の映画、結構好き。 強いメッセー... [続きを読む]

受信: 2010年3月14日 (日) 18時34分

» 南極料理人(感想175作目) [別館ヒガシ日記]
南極料理人は盆休みにDVDレンタルで鑑賞も [続きを読む]

受信: 2010年9月19日 (日) 12時16分

» 南極料理人 [単館系]
テアトル新宿で公開当初から見たかった作品。 なんだか地元川口のMOVIXに来たので見ることができました。 堺雅人さんは料理がうまい・・・・というかかなりさまになっていました。 小さめのエ...... [続きを読む]

受信: 2011年3月21日 (月) 03時37分

» 南極料理人 [いやいやえん]
南極なのに豪華な食事!もっと質素な食生活をしていると思ってた。 南極という非日常の中で描き出される南極基地隊員の食事への執着は面白い。食事も美味しそうだし彼らも学生みたいにはしゃいで楽しそうでしたけど…実際の仕事にあまり時間を割いて描かれてないのはちょっと不満でしたね。あと時間をもう少し短く100分前後くらいにまとめられなかったのだろうか。 南極という特異な状況における人間的な行動の可笑しさや、会話や遊びなんかはいいエピソードだとは思いますが、実際にはもっと厳しい現実が待っているのだろう... [続きを読む]

受信: 2012年3月 1日 (木) 09時28分

« トランスポーター3 | トップページ | BALLAD 名もなき恋のうた »