築城せよ!
★★★☆
猿投(さなげ)町という過疎地区でのお話である。この町の名物は「猿投玉』というお手玉しかない。それで町民たちは、猿投城跡地に城を復元し、観光地にしようとしていたのだが、町長はここに工場を誘致しようと考えていた。
そんなときに、役所の職員と大工の棟梁、ホームレスの3人が古井戸に転落してしまう。そしてこの3人に、戦国時代の武将とその家来たちの霊が乗り移るのである。そして彼等が、急遽築城の指揮をすることになるのだ。
ところが霊たちが活躍出来るのは満月の日まで。タイムリミットは3日間しかないのだ。果してこの3日間で、城を築くことが出来るのか…。
結局ホームレスのねぐらをヒントに、ダンボールで本当に築城してしまう。一夜城ではなく三夜城といったところである。
それにしても、奇想天外で荒唐無稽なアイデアだ。町長とのバカバカしい対立があるものの、ストーリー的にも見栄えがしないし、人気俳優も登場しない。
見所はダンボールの城のみ。この城の製作には、ダンボール12,000個を使用したという。そして製作費も、CGで創るより遥かに多くかかったという。この手作りにこだわったところが、この映画の本質であり、皆で協力して何かを創りあげる、という行為そのものがテーマだったのかもしれない。
あと片岡愛之助のおとぼけ演技と、うって変ったような真摯な演技もよかったな。歌舞伎の1人2役そのものであり、彼でなければ、あの役柄は演じられなかっただろう。
早くも海外での上映が決っているようだが、それにしても何が面白いのかを論ずるよりも、とても変てこりんな映画だったというイメージが残った。
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