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2009年8月26日 (水)

月夜の願い

★★★☆

 人情を大切にし過ぎて貧乏生活を続ける父ファン(レオン・カーフェイ)とそんな父親が大嫌いで、金儲けと女をくどくことに夢中の息子ユン(トニー・レオン)。ところが、ある日ファンの人情が仇になり、助けた強盗に頭を殴られて意識を失ってしまう。
 ユンは飽きれて、寝たきりになった父を罵るが、両親の若い頃の写真が入ったペンダントを見つけ、若かりし日の父親に逢いたくなる。そして中秋節の夜に、願い事が叶うという穴の中に飛び込むのだった…。

     Getu

 この穴がタイムトンネルとなり、ユンは40年前の時代にタイムスリップし、若かりし日の両親や知人たちと巡り逢うことになる。まずは若かりし日の両親と現在の両親の変身振りに注目。まるで『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や邦画の『メトロに乗って』を掛け合わせたようなストーリー展開じゃないの。
 ただちょっと違うのは、タイムパラドックスなどは全く無視していること。どちらかと言うと、タイムトラベルは一つの手段であり、息子に父親の若かりし日を見せて、父親の本当の素晴らしさを認識させることが目的なのだろう。
 終盤までの展開が簡単に予測出来てしまう単調な創りではあるが、やはり予想通り大泣きさせられてしまった。ただラストのドンデン返しは、香港流のジョークだと思うのだが、僕には不要なシーンに感じられた。どうも香港映画におけるデリカシーの無さは、僕にはついてゆけない部分でもある。

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コメント

まあ、香港の人にとっては、お約束みたいなものなのでしょう。
自分の中ではあそこはなかったものとしてます。(^^)

投稿: しょーすけ | 2009年8月29日 (土) 00時23分

しょーすけさんこんにちはコメントありがとう
やはりしょーすけさんも同じ事を感じましたか。香港映画って、完全シリアスになりきれないのでしょうか。どこかにおふざけをいれないと気がすまない。やはり国民性の問題ですかね。
それから年配のレオン・カーフェイは、キョンシーみたいでどこか変でした。

投稿: ケント | 2009年8月28日 (金) 09時38分

自分もラストのおまけみたいなシーン気になりました。
その前までいい感じにまとめていたのに、
まさに蛇足のシーンですよね。

投稿: しょーすけ | 2009年8月26日 (水) 22時31分

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» 『月夜の願い』 [浮浪雲のように]
[[attached(1,left)]] {{{: 現実的な考えの持ち主ユンは、誰にでもお金を貸し強盗も逃がしてしまうお人好しの父ファンと、いつも衝突していた。 ところが、秋祭りの夜、父は強盗に襲われて重傷を負い、意昏睡状態に陥る。ベッドに寄り添う母ローラの話を聞いて、ユンはふと父の過去を知りたくなり、父の秘密の箱を開け、ガラクタの中に両親の若い頃の写真が入ったペンダントを見つける。 そして彼は、“(何十年に一度の)中秋の月に木星がキスした時に願い事が叶うという願い事の穴の前..... [続きを読む]

受信: 2009年8月26日 (水) 22時26分

» 「月夜の願い」 [元・副会長のCinema Days]
 (原題:新難兄難弟 He Ain’t Heavy,He’s My Father)93年香港作品。お人好しでホラ吹きの父(レオン・カーファイ)と現実主義者の息子(トニー・レオン)は何かとケンカしてばかり。ある日息子は、中秋の名月に木星が接近する晩にそこに入ると願いがかなうという穴に落ちて、40年前にタイムスリップしてしまう。彼を助けてくれたのは若き日の父。当時から筋金入りのお人好しだった彼は、人のために尽くして損ばかり。そのころ父はのちの母になる金持ちの娘(カリーナ・ラウ)と恋仲だったが、彼女の父親... [続きを読む]

受信: 2009年8月26日 (水) 23時02分

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