★★★★
50年前、ある小学校に埋められた、タイムカプセルが開かれる時が来た。その中から発見された謎のメモ。それは当時変人扱いされていた女の子が、何かにとり憑かれたように書き綴った数字の羅列だった。
宇宙物理学者のジョン(ニコラス・ケイジ)は、息子が小学校からもち帰ってきたこのパズルのようなメモが気になり、徹夜でその数字を解析する。すると、そこには驚愕の事実が綴られているではないか!
つまり、数字の羅列とは、かつて大事故や大惨劇が起った日付と、死亡者数などであり、これらが正確に、びっしりと書き並べらていたのである。誰が何の目的でこのような予言をしたのだろうか。そしてそれは何故ことごとく正確に敵中しているのだろうか…。さらに残ったあと3個の予言には、明日以降の日付が付してあるのだった。
さてここからは、かなりネタバレになるのでご注意!僕は通常ネタバレは書かないのだが、この作品に限っては、ネタバレさせないとこれ以上論評出来ない悲しさがある。
予言通りに次々と大惨事が起こる。まず旅客機の墜落、そして地下鉄の脱線と続き、最後は太陽フレアで地球が滅亡するのだ。
そして凄まじいのが、旅客機の墜落と地下鉄の脱線シーンである。かつて似たような映像は幾つか観たが、このように激しく正確な描写は初めてだ。たぶんCGだと思うが、その迫力ある破壊シーンには、きっと誰もがぶっ飛んでしまうことだろう。
そして終盤、宇宙人らしき生命体と宇宙船の登場。これらについては、なぜか前者の見事な映像と比ベてかなり見劣りするのだ。そして話がいきなりミステリアスパニックからSFへと方向転換してしまった感がある。そのためか、ここいらからの展開はすこぶる評判が悪い。
確かに何の捻りもなく、誰もが考えそうなストレートな収束である。だが彼等は本当に宇宙人だったのだろうか…。
羽が生えているところをみると、天使のようにも見える。あるいは、宇宙船型タイムマシンに乗って、パラレルワールドからやって来た未来人かもしれない。
そしてノアの方舟とエデンの園、アダムとイヴにリンゴの木と続いてゆく。あきらかにキリスト教的な香りがプンプン、『サイン』と似ていると言われる所以であろうか…。
僕の独断的解釈からすれば、やがて人類は滅び、選ばれた者だけが、別の宇宙へ運ばれてもう一度歴史をやり直す。これは過去に何度も繰返されていることなのだ!。
ニコラス・ケイジは、最近こうしたSFチックな作品が多いよね。彼が主演だと、なんとなく湧々するし安心感もあるのだが、今回はある意味でやられたかな。
さて神とか宇宙とか、壮大なテーマの本作だが、一方では家族愛というミクロなテーマをコツコツ展開してゆくので、観ていて飽きがこないのは確かである。
しかし、テーマの大盛りは欲張り過ぎた気がしないでもないし、結論を急ぎ過ぎた感もある。またかなり好き嫌いの分れそうな世界観を放出しているが、僕的にはそこそこ満足出来た映画である。
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