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2009年6月 8日 (月)

イエスタデイズ

★★★★

 主人公聡史(塚本高史)は、余命わずかな父親(國村隼)に、青年時代に別れた恋人を探して欲しいと頼まれる。手がかりは彼女の名前と、若き日の父が描き貯めたスケッチブックのみ…。
 そのスケッチブックに描かれた場所に行き、そのスケッチブックをじっと見つめていると、いつの間にかそれが描かれた時代にタイムスリップしてしまう。そしてそこで彼は、若かりし日の父(和田聰)と、美しい恋人・澪(原田夏希)に出会うのだった。

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 愛しているが故の別れ、父と母との出逢い、知り得なかった父の苦悩、などなど…この手の映画で使われる常套手段ではあるが、甘くせつなくノスタルジックな展開と美しい映像が流れてゆく。

 ストーリー構成では、『地下鉄に乗って』とやや似ているが、タイムスリップ手法は、絵と写真の違いこそあれ、『バタフライエフェクト2』そのままである。だが『バタフライエフェクト2』のタイムスリップよりは、本作のほうがずっと必然性があった。
 タイムスリップを利用したラブファンタジー作品としては、かなり良質の部類に入る作品だと確信する。しかし、原作が短編であるためか、心に深く突き刺さるような大感動シーンがなく、「爽やか感動」止りというところに、今一つ物足りなさを禁じ得なかったのも事実である。

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コメント

latifa さんコメントありがとう
私はタイムトラベルファンなので、小説・マンガ・映画のどれにしても、タイムトラベルものが出たらなるべくみるようにしています。
従って、結構駄作でもみてしまうのですが、本作はなかなか面白く楽しめる作品でしたね。

投稿: ケント | 2010年9月12日 (日) 14時42分

ケントさん、こんにちは^0^
4つ★ですね!私も同じ点数です。
全く期待してなかった分、良い映画じゃないかー!ってお得感がありました。

バタフライ~は私も見ながら頭をよぎったのですが、そういえば『地下鉄に乗って』も、似たタイプの映画でしたよねー!久しぶりに思い出しました。

投稿: latifa | 2010年9月 9日 (木) 11時05分

龍女さん、コメントありがとう
確かに、原田夏希さんの雰囲気は良い感じでしたが、その後の彼女役を演じた高橋恵子も存在感を感じましたね。

投稿: ケント | 2009年6月15日 (月) 19時48分

 確かに小品という印象は否めませんが。
 ヒロイン役の原田夏希さんのもつ独特の雰囲気が大好きになった作品です。

投稿: 龍女 | 2009年6月15日 (月) 14時46分

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» 『イエスタデイズ』 [ラムの大通り]
----最近、ミステリーがブームだよね。 次々と映画化されている気がするニャあ。 「あ〜、この『イエスタデイズ』ね。 原作者・本田孝好の『MISSING』は 『このミステリーすごい!』でトップ10入り。 でも、この本は、 そうでもなかったのかな。 映画を観ると、 あまりミステリー的な要素はなく ファンタジー・テイストの恋愛映画に仕上がっている」 ----ふうん。どんなお話ニャの? 「主人公は22歳の青年・聡史(塚本高史)。 彼は余命わずかな父・昭彦(國村隼)から 32年前に姿を消した音大生・青山澪の... [続きを読む]

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