« ベンジャミン・バトン 数奇な人生 | トップページ | 神様のパズル »

2009年3月 4日 (水)

柳生十兵衛死す

 柳生十兵衛が、パラレルワールドから攻めてくる魔人達を、バッタバッタと斬り捨ててゆく荒唐無稽な時代劇である。
 しかも敵の総大将は、徳川家康なのである。原作はあの山田風太郎であるが、石川賢流に大胆アレンジしてしまった。こうしたアレンジでは、夢枕獏の小説を自分流のマンガに変えてしまった、板垣恵介の『餓狼伝』がある。

柳生十兵衛死す 1 (1) (SPコミックス) Book 柳生十兵衛死す 1 (1) (SPコミックス)

著者:石川 賢,山田 風太郎
販売元:リイド社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 未来と江戸時代が同居し、そこに超人・魔人が入り乱れて、戦争さながらの大活劇が始まるのだ。それを石川賢が、例のグログロでド派手なタッチで描くのだから堪らない。
 それにしても柳生十兵衛は、メチャメチャ強い。強いとなると、限りなく強くしてしまうのが石川流である。
 心理描写なんてどこにもない。ただひたすら強いだけなのである。それが永井豪を超えられない理由の一つかもしれないね。
 ストーリーはだんだんエスカレートしてゆき、いよいよ御大・家康の出番かと思わせておいて、いきなり途中で終了してしまった。最近納得いかないまま終了してしまうマンガが多いけれど、このマンガは本当に話の途中で終ってしまったのだ。
 大風呂敷を広げるだけ広げておいて、「あとは知らないよ」はないだろう。出版社の都合なのか、作者の都合なのか知らないが、全く失礼このうえない。読者をバカにするのも、いい加減にしろと言いたい。
 ところがこの作品、ネット上では熱烈な支持を受けている「魔化不思議な幻の作品」なのである。

スパム対策のため一時的にコメントが留保されますが、承認後公開されます。

↓↓↓クリックすると僕のランキングも判りますよ。

人気blogランキングへ

↓ブログ村とクル天↓もついでにクリックお願いします(^^♪

にほんブログ村 映画ブログへ

| |

« ベンジャミン・バトン 数奇な人生 | トップページ | 神様のパズル »

アニメ・コミック」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 柳生十兵衛死す:

« ベンジャミン・バトン 数奇な人生 | トップページ | 神様のパズル »