ぼくのおばあちゃん
★★★
脇役の天才である菅井きんの初?主演作品である。確かに彼女は演技派ではあるが、やはり主役を張るガラではないようだ。人にはそれぞれ個性と役割というものがある。主役を張るには、それなりのオーラがなくてはならないのだが、残念ながら彼女にはそれがない。
だからというわけではないが、新宿テアトルは、花金だというのに10人足らずの観客しか集まらなかった。決して悪い映画ではないし、誰が観ても理解出来る内容なのだが、とにかく若者に人気がないよね。
またおばあちゃんテーマとしては、すでに『佐賀のがばいばあちゃん』に先行され、最近では『西の魔女が死んだ』にも遅れをとっている。だから新鮮味がない。また菅井きんのおばあちゃんは優し過ぎるよな。あの年代の祖母であれば、優しさだけではなく反面、凛とした厳しさも併せ持っていたはずである。それと町の人達も親切すぎるしね。そこが現実味のなさに繋がっているし、むせ返るような感動に繋がらないのかもしれない。
なんだかこの映画について、批判めいた事ばかり並べてしまったが、素晴らしい部分も沢山あるので、どうか誤解のなきようお願いする。子役達の演技もなかなかだったが、僕が一番感銘を受けたのは、終盤に過去のビデオを観るシーンである。ここでおばあちゃんの苦悩と愛情が全噴射して、おもわず涙腺がゆるんでしまったよな。
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