西伊豆 土肥温泉
約三年振りで西伊豆へ出掛けた。残念なことに大雨で、名物の夕陽を見ながらの入浴は叶わない。また前回の泊りは堂ヶ島温泉の『ホテル天遊』だったが、今回は趣向を変えて土肥の『明治館』という老舗旅館を選んだ。
まず『玉しげ』という割烹料理店でランチを食ベることにした。ここのお勧めは、何と言っても鮮度のよい豊富な魚を盛り込んだ「海鮮丼」である。これで1570円だから、信じられないほどお買得な値段なのだ。
さて雨ということもあり、前回パスした『土肥金山めぐり』を敢行してみた。旧金山跡の「観光抗道」を探索するのだが、内部は思ったより長く続き、ところどころに当時の坑内夫たちの人形が配置されている。
この人形は蝋人形のように精密なうえ、首や手足が微妙に動くので不気味なのだ。とてもじゃないが、真夜中に一人でこの抗道を歩くのはご免蒙りたいね。抗道は天井がかなり低いので、身長の高い人は歩き辛いと思う。逆に言えば当時は、身長が170cmを超える人は余りいなかったのだろうと推測出来るよね。
長い抗道を抜けると、今度は金山関連の資料などが展示されている「黄金館」に続く。ここでは古文書や金山の村のミニチュアセットなどを観ることが出来る。面白いのは、数億円もする実物の金塊や千両箱などが展示されていて、手で触れられること。
もちろん盗難防止のため、金塊は防弾ガラスのケースの中に納められており、やっと片手が入る程度の穴が開いているだけなのだ。これだけ観て入館料が760円(ネット割引)だから、かなりリーズナブルな料金設定なのである。
当日はこの金山だけ観てすぐに旅館にチェックインすることにした。といっとも既に午後4時を回っていたのだが…
『明治館』はその名の通り、創業は明治37年だという。もちろん何度か建て直されているにものの、建物は少し古い印象がある。だが部屋は落ち着いた雰囲気で、かつ全室オーシャンビューなので、部屋からの眺望は素晴らしい。
この周辺は民宿が多いため、東伊豆に比ベると旅館全搬の宿泊料金が安いようである。そのせいもあり仕方がないのだが、従業員の数が極端に少ないところに、大番頭さんの苦労がにじみ出ていて、老舗の風格が余り感じられなかったのが残念。また料理は美味しいものの、品数が少ないところにも、苦しい台所事情を感じてしまった。ただ従業員1人1人のマナーは悪くはないので、良い旅館であることは確かである。
さて翌日は定番である恋人岬や堂ケ島遊覧を楽しんだのだが、前回の『堂ヶ島紀行』で詳しく紹介しているので、今回は省略することにした。
帰りがけに「黄金崎」に立ち寄ったが、ここからの眺めは、まさに絶景かな…である。天候と時間の関係で、夕日に染まる海を観られなかったのだけが心残りだ。またいつか西伊豆を訪れた折りには、もう一度必ずここに立ち寄って、夕日に染まる海や富士山を拝みたいものである。
このあと、早めの帰途に着くのだが、遅いランチを食べるため、土肥金山駐車場入口にある『味蔵山』という磯料理店に入った。ここは土産物店内にあるので見逃がし易いが、かなり美味しくボリュームのある料理が出るので、いつも盛況なのである。
前回は、ここが気に入って、二回も足を運んだものだ。そのとき1000円という脅威的な値段だった金目の煮付け定食を注文したが、今回は1600円に値上がりしていた。
ところが実際には、値上がりしたのではなく、塩辛や海草など20品以上のサラダ・デザートバーが付いていたのだ。また金目の煮付本体も、1000円のときよりずっと大きくなっている。これで満足度が更にヒートアップし、良い気分で帰路に着くことが出来たのだった。
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コメント
Doraさんコメントありがとう
Doraさんも土肥温泉へ行ったのですね。
西伊豆はひなびていますが、静かで食べ物が美味しいのが魅力ですよね。
また暫くしたら、今度は民宿で豪勢な食事をしてみたいですね。
投稿: ケント | 2008年11月11日 (火) 23時16分
昨年春に私も主人と
土肥温泉へ行きましたよ
同じく一日目に金山へ。
西伊豆は東伊豆に比べて
すごくひなびた感じですが海の眺め
はすばらしいですね
私が泊まった宿も古く
仲居さんがすごい馬力で動き
まわっていました。
料理は値段の割りに
品数も多く結構豪華でしたが。
投稿: Dora | 2008年11月10日 (月) 21時41分