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2008年11月19日 (水)

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

★★★★

 芥川賞の候補になったこともある木谷有希子の同名戯曲を映画化した作品である。原作同様、長女の澄伽、次女の清深、長男の宍道とその嫁の待子の四人だけで成り立っている舞台劇そのものな映画であった。ただ田舎の田園風景が織り込まれているところに、この作品が映画としても上質なものになり得た根拠をみつけた。

     Funuke

 また主役の4人のキャストに関しては、これ以上適役はないと言い切ってもよいくらいハマリ役揃いであった。自己中で自分の周りを地球が回っていると思い込んでいる澄伽役の佐藤江梨子は、地のままを生かし切っている。
 頑固で底意地の悪い次女役の佐津川愛美も、蝉時雨』のふく役よりもずっと生き生きしていた。長男役の永瀬正敏と嫁役の永作博美に至っては、抜群の演技力で役柄を制覇していたと思う。
 かなり荒唐無稽なストーリーではあるが、のどかな田舎の風景や変人たちの滑稽なやりとりに気をとられているうちに、終了してしまったという感じなのだ。
 映画のほうは、澄伽の行動に的を絞って展開してゆくので、やや判り辛い部分もあるかもしれない。ただ原作では、待子の生い立ちについて記述されているので、彼女の心のうちや、田舎村に嫁いできた理由がよく判るのである。今どき珍しい位薄い文庫本なので、映画を観た後で是非原作を読んでみて欲しい。

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